やっぱバスケの花形はダンクとスリーポイントそしてチア!

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タツトシ「マブいスケもおるやないのぅ!?」
意訳「キレイなチアガールと写真が撮れてめちゃくちゃハッピー。これは恋かも!」

山ちゃん

山ちゃん「(無視して)実際に試合を見てどう? サッカーファンが見てどういう感想を持つのか、バスケファンとしては正直気になる」

タツトシ

タツ「まずバスケを全然知らない自分でも、3ポイントシュートがすごいのはめっちゃ伝わってくる。決まった時の会場のボルテージもすごいし。あんな遠いところから決めるのは、分かりやすくすごいと思う。試合前のアップでダンクが見られたけど、あれは練習でもすごい迫力だね。ゴールが2回も壊れて試合開始が遅くなっちゃったし。その間にファジーカスとの差を広げておいたぞ(笑)」

山ちゃん

山ちゃん「やっぱりバスケの花形はダンクとスリーポイントではあるよね。ディフェンスやリバウンドよりも魅力が伝わりやすいよね」

タツトシ

タツ「あと意外と攻撃と守備がはっきり分かれているなと思った。これは応援する側にとって分かりやすい。守備の時は会場全体が『ディーフェーンス!』って、めっちゃ盛り上がるからね。攻撃の時は『ゴー、ゴー、サンダース!』って配られたハリセンで手拍子する。会場MCが音頭を取ってくれているのも分かりやすいポイントかな。とにかく時間が経つのがあっという間だよね」

山ちゃん

山ちゃん「バスケは4クォーター制になっていて、それぞれ間に休みが入るから3回のブレイクタイムがあるんだよね。それ以外にも1分程度の短いタイムアウトも入ってくる。でもそのちょっとしたブレイクタイムでも何かしら必ずコート場で催し物があるでしょ。チアが踊ったり、会場に来ているお客さんが参加するミニゲームだったり。試合中に暇になるような間を一切作らないで、畳み掛けるように何かしら催し物があるのがバスケなんだよね」

タツトシ

タツ「どんなに長くても24秒以内にシュートまで行かなきゃいけないよね。だから、『入れ~』とか『入るな~』の興奮が常にあって、見ているほうもずっとテンポが良いままなんだよね。試合が止まったら間髪入れずに音楽が鳴るし。気づくとトランス状態になってる」

山ちゃん

山ちゃん「見る側を飽きさせないように、エンターテイメント大国のアメリカが徹底的に作り込んだのがバスケだからね。スポーツ・エンタテインメントとしてはトップクラスだと思うよ。ところで間もなく第3クォーターが終わっちゃうけど何杯飲んだの? この飲み放題は3クォーター終了時点で終わりだからね」

タツトシ「この8杯目がなかなか飲み終わりません……」

山ちゃん

山ちゃん「もう広島弁の設定も忘れてるし……。今のところファジーカスは7本のフィールドゴールを決めているから、それを飲み干せばギリギリ上回るね」

タツトシ

タツトシ「第4クォーターでファジーカスが1本も決めないことを祈る。必死で三河を応援する!」

山ちゃん

山ちゃん「あんた、ここはサンダースのホームだよ。周りのファンを敵に回す気か! あと無理しすぎて吐いちゃダメだからね!」

タツトシ

タツトシ「ゲップ! なんとか8杯飲みほしたけぇ」

山ちゃん

山ちゃん「ファジーカスは最終クォーターに1本決めて、フィールドゴール数は8本。だから一応引き分け。でもあんたベロンベロンだけどね」

タツトシ

タツトシ「……ゲップ。ファジーカスには負けんかったが、試合はどっちのチームが勝ったかのう?」

山ちゃん

山ちゃん「最後のほう全然試合見てなかったでしょ。シーホース三河が92-65で勝ったよ」

Bリーグ元年の今だからこそアリーナに足を運ぶべき!

タツトシ

タツトシ「酔っ払い過ぎた……もう帰ろう……」

山ちゃん

山ちゃん「あらためて今日はどうだった? 『仁義なき戦い』の設定はもう半分以上忘れてると思うけど、サッカーファンから見てもBリーグは楽しかった?」

タツトシ

タツ「こんなにベロベロになるまで飲めて、試合も楽しめて3500円なら文句なしでしょう。終始音楽が鳴っているから、気持ち良くて酒のペースもあがっちゃうしね。あとバスケにチアはかかせないね。おじさん的にも良いツマミ。恋しちゃったかもなあ」

山ちゃん

山ちゃん「まあ、楽しんでもらえたならそれでいいんだけどね。どうかな、リピーターになりそう?」

タツトシ

タツ「飲み放題の企画をやる限りは毎回来てもいいね」

山ちゃん

山ちゃん「それじゃあ夏になればビアガーデンに行くだけでBリーグの会場には来ないでしょ。初めての観戦で感じたこととかナイわけ? 良い感じで酔っぱらってる間は、応援とかノリノリだったじゃん」

タツトシ

タツ「応援は極めて牧歌的だよね。Bリーグ元年の今だからこそ見に来るべきというのはすごく感じる。言ってみればここにいるみんなが新人だから、なんか雰囲気として応援に参加するハードルが低いというか、入りやすい。サッカーの場合、知り合いがいないといきなりゴール裏には行きにくいよね」

山ちゃん

山ちゃん「じゃあ初めての人にもオススメできるってこと?」

タツトシ

タツ「このBリーグの雰囲気は若者に受け入れられやすいんじゃないかな。25年前のJリーグもまさにそうだったと思う。若者って中年がくだを巻いているところには寄り付かないもんでしょ。そこはJリーグが歴史を積み重ねてきたからこその功罪ではあるんだけど、今の若者ならBリーグを選ぶかなというのは正直感じるわ」

山ちゃん

山ちゃん「それならまた来ようか。Bリーグ観戦ならいつでも付き合うよ。でもそのコスプレはもう勘弁してほしいかな」

タツトシ

タツ「いや、これは続ける。今回の反省は、試合開始あたりで良い感じに酔っぱらって、その先は大友タツトシの設定を忘れちゃってたことだよね。でも、ファジーカスとの決着はつけなきゃいけないでしょ。次は絶対勝つ!」

山ちゃん

山ちゃん「途中で調子悪くなってたんだから無理しないでよね。それに今日、川崎が65点しか取れないのは超レアケースだから。アベレージで80点は余裕で超えるし、ファジーカスだって今日の17点はいつもよりだいぶ少ないからね。今シーズンのフィールドゴール最多は15本だよ」

タツトシ

タツ「15本! 350mlの缶ビールで計算すると5リットルを超えるのか。すげえなファジーカス……」

かれこれ4時間、実際は山ちゃんも結構なペースで飲んでいたので2人ともベロベロ。周囲のお客様がた、うるさい酒飲みが何度も何度もトイレに行って失礼いたしました。そして翌朝目覚めたら、「は~、Bリーグすげえ面白かったけど、全般的に面白かったこと以外はあんま覚えていないや」状態だったタツ、原稿執筆に1カ月かかりました。でも……

また来るからな!!