「オフェンスよりもディフェンスを楽しんでいる」
現地6日、ウォリアーズはカンファレンスファイナル初戦でティンバーウルブズと激突。大黒柱ステフィン・カリーがハムストリングを痛め第2クォーターに途中退場するアクシデントに見舞われながらも堅実なディフェンスを継続し、99-88で勝利した。
ウォリアーズはカリーがわずか13分出場に終わったが、ジミー・バトラーが41分出場で20得点11リバウンド8アシスト、バディー・ヒールドが24得点8リバウンドとチームを牽引した。
指揮官スティーブ・カーは「インテンシティがあり、強い気持ちでファイトすることが大事だ。それができればチャンスが生まれる」と勝因を語る。カーの言葉通り、今日のウォリアーズは試合を通して闘志満点の激しいプレーを続けたことで、ティンバーウルブズの得点をわずか88点に押さえ込んだ。
ディフェンスの要であるドレイモンド・グリーンは、「みんなが素晴らしいプレーをしてくれた。試合に出た全員がチームに何かをもたらしてくれた。チームとして完璧な戦いができた」と語る。そして、シリーズを通して相手のオフェンスリバウンド…特にルディ・ゴベアのそれを抑えることがカギになると見ている。
オフェンスリバウンドで18-12と優位に立ったこの試合について、グリーンは振り返る。「オフェンスリバウンドを許さないことは大事で、ルディはキャリアを通してオフェンスリバウンドが素晴らしい。レイカーズとのシリーズでもそれを見せていた。彼のリバウンドを抑えることはフォーカスしていたことの1つで、チームでそれを達成できた」
また盟友であるカリーとは次のようなやりとりをしたと明かした。「故障した時、何が起きたのか見ていなかった。彼がロッカールームに下がる時、『大丈夫かい?』と聞いたら『戻ってくる』と言っていた。しばらくの間、どういう状況なのかわかっていなかった。最終的に彼がハムストリングを痛めたことがわかって少しへこんだよ。ただ、彼は、僕たちが気分よくプレーできるだけのリードを作る助けをしてくれた」
カーは、カリーは第2戦は欠場見込みと明かしている。カリーが第3戦以降で復帰できるか不透明なのはチームにとって大きな不安材料だが、グリーンは「ステフが戻ってこられたら良いけど、そうでなくとも僕たちは本当に良いチームで、タレントが揃っている」と自信を見せる。
この日、グリーンは3ポイントシュート4本成功の18得点8リバウンド6アシスト2スティールと、得点面での貢献も目立っていた。ただ、「アグレッシブにプレーし、オープンシュートを打つだけだ。決まったのはよかったけど、それでもオフェンスよりもディフェンスを楽しんでいる」と守備ファーストの姿勢に変化はない。
また、カリーの欠場によりオフェンス面での役割の変化があるのか聞かれると「今日、4つもターンオーバーをした。もっとボールを慎重に扱わないといけない。もしかしたらハンドラーを務める機会が少し増えるかもしれないけど、コーチが与えた役割を僕はこなすだけだ」と語る。
さらに「俺たちにはジミー・バトラーがいる。彼は素晴らしいプレーメーカーだ」と、バトラーへの信頼を強調する。カリーの故障が軽傷で済むかどうかは現状わからない。ただ、たとえカリーがいなくても今のウォリアーズが簡単に崩れるチームでないことは今日の戦いぶりが証明している。