
主力に故障者続出の中、48得点の大暴れ
現地6日、キャバリアーズはペイサーズとカンファレンスセミファイナル第2戦を実施。残り50秒を切って7点のリードを奪いながら、119-120と痛恨の逆転負けを喫した。キャバリアーズはホーム2連敗と最悪のスタートを切った。
この試合、キャバリアーズはダリアス・ガーランド、エバン・モーブリー、ディアンドレ・ハンターが欠場。主力3人不在という大きなハンデを負ったが、普段は脇役としてプレーする選手たちが奮戦し第1クォーターで32-15と大きくリードし、以降も自分たちのペースで試合を進めていた。だが、勝利まであと一歩のところでミスが続出し、まさかの敗戦となった。
キャバリアーズの大黒柱ドノバン・ミッチェルは、シュートアテンプトが30本に達し、フリースローを21本放つなど駒不足のチームの中で孤軍奮闘し、48得点9アシスト5リバウンド4スティールと暴れた。それでも勝ちに届かなかったことに大きなショックを受けているはずだが、試合後会見の第一声では「僕たちは、インディアナポリスに行って2つ勝つ。シンプルなことだ」と気持ちを切り替えていることをアピールした。
そしてミッチェルはチームメートのハードワークを称え、逆襲への自信を語る。「今日、戦った全員のことを誇りに思う。僕たちは、どれだけ層が厚いのか、チームとしてどれだけ優れているのかを示した。ロッカールームの全員が、次の試合への準備ができていることに疑いはない。今は心が痛いけど、これを乗り越えていくだけだ。そして、僕たちはお互いのことを信頼している」
さらに、これだけのハイパフォーマンスを見せながら、ミッチェルは自らの数少ないミスに矛先を向けた。
残り9秒、キャバリアーズはペイサーズのタイリース・ハリバートンが外したフリースローのリバウンドを取れず、残り1秒でハリバートンに逆転の3ポイントシュートを決められてしまった。勝負にたらればを言ったらキリがないが、ミッチェルは「僕があのリバウンドを取るべきだった。ボールの近くにいたので、責任は僕にある。僕のミスだ」と、自分を責めている。
満身創痍のチーム状況で、第3戦、第4戦はアウェーとキャバリアーズは崖っぷちを迎えている。だが、ミッチェルは「もし、欠場した選手が第3戦にプレーできれば素晴らしい。ただ、そうでなくても戦えることを今日の僕たちは見せている」と悲観していない。彼は誰よりもチームの総合力を信じている。