本職の4番でプレー「どんな風になるのか楽しみだよ」
ルカ・ドンチッチとの世紀の大トレードによってレイカーズからマーベリックスへと移籍したアンソニー・デイビスが、現地4日のセブンティシクサーズ戦を前にメディア対応を行った。
今回のトレードは、マーベリックスが生え抜きかつフランチャイズの顔であったドンチッチを、本人に全く移籍の意思がないにもかかわらず放出した点で衝撃的だった。ドンチッチにとってはまさに『寝耳に水』な事態だったわけだが、それはリーグ屈指のビッグマンであるデイビスにとっても同じことだ。
現在、故障で欠場中のデイビスは、現地1日にレイカーズがニックスに128-112で勝利した試合をロサンゼルスの自宅で見届けた直後、トレードを知らされた。当時の心境について「ショックを受けた」と振り返る。
「チームにニックス相手の大きな勝利を祝い、火曜日のクリッパーズ戦を楽しみにしているとメッセージを送った。その1時間後、僕はチームの一員でなくなった。衝撃を受けたし、こうなることは全く考えもしなかった」
デイビスはレイカーズ加入1年目の2019-20シーズンにNBA制覇をもたらすなど、レイカーズの中心選手としてNBAを代表する名門チームをけん引してきた。近年は故障が目立つなど精彩を欠いていた部分もあったが、それでもいきなりのトレードはこれまでの功績を考えればあまりにぞんざいな扱いだ。
だが、デイビスは「今は衝撃を乗り越えて、ダラスでプレーする準備をしているところだ」とすでに気持ちを切り替え、現地8日のホーム・ロケッツ戦でマーベリックスデビューを果たしたいという意向を示している。そして、今回のトレードを主導したGMのニコ・ハリソンへの信頼を語る。
「ニコは、僕がこのチームに加えることができるモノを信じてくれている。僕たち2人は、自分たちができることにワクワクしているし、優勝する大きなチャンスがあると思っている」
デイビスにとっては、2019-20、20-21シーズンとレイカーズでアシスタントコーチを務めていたジェイソン・キッドヘッドコーチと旧知の仲であることも大きい。そして何よりプラスなのは、レイカーズではなかなか実現しなかった本職のパワーフォワードで存分にプレーできることだ。
マーベリックスにはダニエル・ギャフォード、デレック・ライブリー二世と頼りになるセンターがいる。「しばらく他のビッグマンと一緒にプレーすることはなかった。LAでは時にジャクソン(ヘイズ)と一緒にプレーしたことはあったけど、4番ポジションに戻ることで、どんな風になるのか楽しみだよ」と期待感を語る。