キングスの猛追に追い詰められた場面で力強さを見せる
現地12月21日、レイカーズはキングス相手に103-99の勝利を収めた。大きな差ではなくてもレイカーズがリードを保つ展開で、残り3分で101-91とセーフティーリードを奪ったかに見えたが、ホームのキングスの逆襲を浴びる。ディアロン・フォックスの連続得点に、マリーク・モンクのチャンスメークからドマンタス・サボニスがしぶとくゴール下をねじ込むバスケット・カウントで2点差まで詰め寄られた。
ゴールデン1センターのキングスファンは逆転を期待して総立ちに。あっという間にリードを溶かす劣勢でレイカーズは踏ん張れずにいた。それでも残り12秒、激しくプレッシャーを掛けるキングスの守備陣からアンソニー・デイビスがファウルを引き出す。ただ、完全アウェーの雰囲気でデイビスは1本目のフリースローを落とし、2本目もリムに当てて落とした。
ここで高く跳躍した八村塁が、オフェンスリバウンドを弾き出す。サボニスとの争いで激しく身体をぶつけられながらも、高く跳んだ身体はブレることなくサボニスの上をいった。このボールを拾ったオースティン・リーブスがファウルを受け、今度は2本のフリースローを沈めて勝負あり。大いに苦しめられたが、相手の勢いに飲み込まれることなくリードを守りきった。
レブロン・ジェームズが32得点7リバウンド6アシスト、デイビスは10得点15リバウンド5アシストと両エースがスタッツを残したが、キングスの猛追を浴びた勝負どころでは仕事ができず。八村は9得点11リバウンドのクラッチリバウンドが強烈な印象を残す結果となった。
八村はこのシーンを「もう一人のビッグマン(トレイ・ライルズ)はAD(デイビス)に行くと分かっていたので、サボニスを押し込んで良いポジションを取れればティップアウトできると思っていた。シーズンを通してずっとやってきたプレーだ」と振り返る。
指揮官JJ・レディックは「フリースローのオフェンスリバウンドを取ろうとする心構えは些細なものかもしれないが、それはビッグプレーとなる」という表現で八村の働きを称えた。
勝負どころのフリースロー失敗で危うく戦犯になりかけたデイビスは「他にやりようがあったとは思わないけど、塁がティップでかき出してくれて本当にありがたかった」と語り、こうジョークを飛ばした。「でも妻から電話で『塁に救われたね』と言われて気分が悪くなったよ。どっちの味方なんだよ、ってね(笑)」
レイカーズはこれで3連勝。一時期はチーム全体のコンディションが悪く、勝つのに必要なエネルギーを出せずにいたが、良い流れに乗ってきたようだ。
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— Los Angeles Lakers (@Lakers) December 22, 2024