写真=Getty Images

デュラント離脱後にリズムを狂わせたウォリアーズ

52勝14敗で西カンファレンス首位を走るウォリアーズとセブンティシクサーズの対戦。セルティックス、ティンバーウルブズ、スパーズを相手に3連敗中のウォリアーズは、格下のシクサーズにも大苦戦を強いられた。

シクサーズはジャリル・オカフォーの強力なインサイドプレーが高確率で決まり主導権を握る。どの選手も積極的にリングへアタックすることで勢いに乗る。一方のウォリアーズはステフィン・カリーがノーマークの3ポイントシュートを落として波に乗れずにいたが、クレイ・トンプソンが高確率でキャッチ&シュートを沈めその分を補った。

59-58とわずかにシクサーズがリードして迎えた後半、シクサーズがリードを広げる。

ウォリアーズは意思疎通がうまくいかず、オフ・ザ・ボールの動きからイージーシュートを決めるオフェンスは影を潜める。普段はやらない簡単なパスミスを重ね、タフショットを放ちカウンターをくらうなど、12点をリードされて最終クォーターへ突入した。

2桁のビハインドを一瞬で埋めるウォリアーズの爆発力

それでも第4クォーターに入り、ようやくウォリアーズが本調子を取り戻す。

ディフェンスのギアをトップに上げたウォリアーズが猛攻を仕掛ける。隙あらばボールを奪い取るような攻撃的なディフェンスでタフショットを打たせ、カリーとドレイモンド・グリーンの3ポイントシュート、ショーン・リビングストンのジャンプショットなど、4分強で15-2のランで逆転に成功。

シクサーズも金星を挙げるチャンスと意欲的にプレーし、ダリオ・サリッチの働きでシーソーゲームに持ち込む。だが残り45秒、ウォリアーズはグリーンがフリースローを2本決めて3点差にし、その後のディフェンスではTJ・マッコネルのレイアップをブロックした。

残り2.6秒、サリッチがフリースローを得ると、1本目を決めて104-106と2点差に。残り時間を考えて2本目をわざと外すことで逆転を狙うも、ボールはカリーの手元に収まりタイムアップとなった。

カリーは終わってみればゲームハイの29得点を記録し、トンプソンが28得点と続いた。そしてグリーンが20得点8アシスト4スティール6ブロックと突出したスタッツを残し、勝利に貢献している。

敗れたシクサーズはサリッチがチームハイの25得点を挙げ、オカフォーが22得点を記録するなどインサイド陣が力を見せたが、接戦を勝ち切るだけの経験が不足していた。

ウォリアーズは辛くも勝利を収め連敗を3でストップしたが、すぐ後ろにはスパーズが0.5ゲーム差で迫っている。ケビン・デュラント離脱後は3勝4敗と負け越し。結果以上に内容は悪く、3年連続の西カンファレンス優勝に危険信号が灯る。