ゴードン・ヘイワード

「全員が健康を維持することを祈っている」

サンダーは再建に入った2020年から3シーズン連続でプレーオフを逃したものの、昨シーズンはナゲッツとティンバーウルブズとの混戦から最後の最後に抜け出し、激戦の西カンファレンスでトップシードを勝ち取った。

さらに今夏はNBA屈指の3&Dであるアレックス・カルーソ、インサイドで安定したプレーができるアイザイア・ハーテンシュタインを獲得と的確な補強に成功し、今シーズンも優勝候補に挙げられている。

最後のシーズンをサンダーで過ごし、NBA14年のキャリアに終止符を打ったゴードン・ヘイワードもこのチームが持つポテンシャルを理解している。『GoJo and Golic』のポッドキャストに出演したヘイワードは、サンダーには優勝の可能性があると語った。

「彼らには優勝するのに必要なピースとタレントが揃っている。うまくやるかどうかは彼ら次第だと思う。チームとして一丸とならなければならないし、互いに争うのではなく切磋琢磨しなければならない。僕がいた時のボストン・セルティックスではそういうことがあった。互いに争い、個人として成功しようとしていたんだ」

「彼らには確かにタレントが揃っている。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーはリーグトップ5の選手で、チェット・ホルムグレンとジェイレン・ウィリアムスもいる。彼らのコア、彼らの文化も勝利を目指している。だから、彼らが勝つことに専念し続ける限り、大きな成功を収めると思うよ」

ヘイワードが言及したように、エースのギルジャス・アレクサンダーは平均30.1得点、6.2アシスト、2.0スティールと素晴らしいスタッツを残し、MVPレースでは二コラ・ヨキッチに次ぐ2位につけた。しかも、彼は現在26歳でこれから全盛期を迎え、ほとんどの選手がエースよりも年下と、コアメンバーは伸び盛りだ。そして、昨シーズンにはプレーオフを経験したこともサンダーにとっては大きいとし、ケガなくシーズンを過ごすことも重要だと話した。

「彼らに何かが欠けているとは思わない。あえて挙げるなら、経験が不足していると思う。経験は実戦でしか積み上げることができない。だからこそ、昨シーズンは彼らにとって大きな経験だったんじゃないかな。だから、彼らはどんどん良くなっていくと思う。それとケガはしちゃダメだ。健康を維持しなければならない。チェットが健康を維持し、SGA、ジェイレン、ルー・ドート、全員が健康を維持することを祈っている」

ヘイワードはセルティックスへ移籍した開幕戦に自身のキャリアを狂わせる大ケガを負った。そんなヘイワードだけに、健康体を維持することの難しさは知っている。彼の願い通り、大きな故障者が出ずにシーズンを過ごせれば、サンダーが『王朝』を築く可能性は十分にある。