「身の丈に合った暮らし」について盟友ハートは反論
ジェイレン・ブランソンは、チームメートのジョシュ・ハートとともに運営するポッドキャスト番組『Roommates』を更新。この中で自身のニックスとの契約更新について「単純なことなんだ」と語り始めた。
「僕が得られる収入を最大化する方法とそのタイミングというものがあり、それが最も理にかなっているんだろうけど、目をつぶった。僕はここにいたい。口先だけでなく、行動で示したい。このチームのみんなと長く一緒にプレーして、勝ちたい。それだけだ。つまらないことかもしれないけど、それが実際のところさ」
来年オフまで待てば5年2億6900万ドル(約400億円)の契約を結ぶことができたが、ブランソンは今オフに4年1億5650万ドル(約240億円)で契約を更新することを選んだ。一つのケガでキャリアが台無しになるリスクがあるNBA選手は、常にその時点での『収入の最大化』を求めるのが当たり前の行動原理となる。それでも彼は、自分の収入を譲歩することでニックスが居心地の良い、それでいて優勝争いのできる戦力を持つチームであり続けることを選んだ。
「僕はもう十分に裕福なんだ。それに、僕は収入が増えたからといって自分のライフスタイルは変えず、身の丈に合った暮らしをしているからね」
そう話すブランソンに、ハートは「僕と比べたらかなり金遣いが荒いよな?」と茶化す。「待ってくれ、何も言わなくていいよ」と焦るブランソンに構わずハートはこう続けた。「70万ドル(約1億円)のクルマを買っただろう(笑)。ディーラーに行って自動車を買うのは普通の人でもするけど、あのグレードのクルマを買えるのは階級の高いヤツだけだ」
「僕じゃなくて妻が乗るクルマなんだ」と言い訳するブランソンに、ハートはこう返した。「ウチの奥さんが乗っているのは普通のクルマだぜ? ありとあらゆるオプション全部乗せの特別仕様車じゃない(笑)」