「役者もどんな職業でも『個性』は絶対に必要」
6月7日にボストン・TDガーデンで開幕したNBAファイナル。WOWOWで生中継された第1戦にスペシャルゲストとして登場した俳優の杉野遥亮がインタビューに応じた。
学生時代にバスケットボールに打ち込み、セルティックスがポール・ピアース、レイ・アレン、ケビン・ガーネットの『ビッグ3』、マーベリックスがダーク・ノビツキーというスターを擁していた2000年代初頭にNBAをよく見ていたという杉野。中継でノビツキーが映り込んだシーンを「どこか嬉しい気持ちになったし、新たな時代を見せられているような感覚ですごく楽しかった」と振り返った。
当時からのリーグの変化を問われると、「独創性のあるプレーで、ワクワクを感じさせてくれる選手」と評した、現代バスケの象徴とも言えるルカ・ドンチッチについて言及した。
「自分がバスケをやっていた頃の感覚だと、ドンチッチみたいなプレースタイルを『すごい』と言う価値観はなかった気がします。ドンチッチは絶対的な自信を持って自由にプレーしているし、自分という人間をコート上で確立しています。現代バスケットボールの『革命家』ですよね。役者も含めてどんな職業でもそうですけど、『個性』は絶対に必要だと思います」
そして、「当時は素早くプレーしなければいけないという固定観念があったけれど、それを捨てて自分のタイミングでプレーしていれば、自分ももう少しはバスケが上達したんじゃないかなと思いました」と少しばかりの後悔も明かした。
優勝予想については「難しいですね…」と悩んだ末に、まずはシリーズの展望について「意外と第7戦ぐらいまでもつれるのではないかと思います」と回答。「セルティックスのファンは強いので、マーベリックスがそれに打ち勝つ姿を見てみたい気もします。対照的なチームに見えたので、最終戦までもつれるのはロマンがありますよね」
このように語った杉野は、最後に個人的な希望としてはマーベリックスに優勝してもらいたいとコメント。「(NBAをよく見ていた)当時はジェイソン・キッドが大好きだったので、現在マーベリックスのヘッドコーチとなった彼の優しそうな姿も印象的でした。最終的にはマーベリックスに勝ってほしいと思っています!」と熱いエールを送った。
■杉野遥亮(すぎの・ようすけ)
1995年9月18日生まれ、千葉県出身。2015年に雑誌『FINEBOYS』専属モデルオーディショングランプリを獲得し、デビュー。7月12日に放送・配信がスタートする連続ドラマ『磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~』(WOWOW)で主演を務める。