上澤俊喜

全員出場でグループ暫定首位に立つ

ドバイ(アラブ首長国連邦)で開催中の『バスケットボール チャンピオンズリーグ アジア(略称BCL Asia)』で、広島ドラゴンフライズが快進撃を繰り広げている。

歓喜のBリーグ初制覇から2週間足らずで、国際試合に参戦することになった広島。岡崎修司GMはクラブ公式サイトにて、移籍などでスケジュール調整が難しい選手とコンディションの悪い選手は参加せず、今季限りの引退を表明している朝山正悟は以前から予定されていたイベントに参加した後に合流すると説明。船生誠也、アイザイア・マーフィー、寺嶋良、ニック・メイヨは帯同せず、来季より入団する渡部琉、1ヵ月間の短期契約を結んだ練習生の横地聖真を特例でロスターに加えて挑むことになった。

1次リーグ初戦のペリタ・ジャヤ・バスケットボール(インドネシア)戦は、シーズンを通して磨いてきた強固なディフェンスでアドバンテージを握り、86-69で快勝。プロキャリアハイとなる20得点(3ポイントシュート6/10本)を叩き出した上澤俊喜、18得点13リバウンドのダブル・ダブルを達成したドウェイン・エバンスらを筆頭に5選手が2桁得点を挙げ、合流前の朝山を除くロスター全員がコートに立った。

10日のKCCイージスバスケットボールクラブ(韓国)戦も、広島は第1クォーターから33-17と相手を圧倒し、107-77で勝利。3ポイントシュート7本中5本成功の15得点と絶好調が続く上澤や、チームハイの24得点を挙げたエバンスに加え、この日が35歳の誕生日だった河田チリジも13得点10リバウンドのダブル・ダブルと躍動。第1試合に続いて全員出場を果たし、さらには全員得点も達成した。

2勝0敗でグループB暫定首位に立つ広島は、11日15時30分(日本時間20時30分)より、ノックアウト方式の準決勝進出をかけてイランのシャーダリ・ゴルガーン(1勝1敗、暫定3位)と対戦。同大会で優勝すると、クラブ世界一を決める『インターコンチネンタルカップ』の出場権を獲得できる。