オースティン・リーブス

八村塁はバックス相手に奮闘、16得点14リバウンド

レイカーズは足首に痛みを抱えるレブロン・ジェームズ抜きでバックスとのアウェーゲームに臨んだ。ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、スペンサー・ディンウィディーと3人のガードを並べる先発ラインナップが機能せず、試合開始から5分で2-12と相手のランを許し、第1クォーターを16-32と圧倒された。ヤニス・アデトクンボにブルック・ロペス、さらにベンチからボビー・ポーティスと重量級の選手に、レイカーズのスモールラインナップは手も足も出なかった。

それでもレイカーズは第4クォーターの猛反撃でオーバータイムへと持ち込み、最後は上回った。レイカーズのスモールラインナップはファンからの評判が極めて悪いが、そのスピーディーな展開に付き合ったことでバックスは体力を削がれ、後半にガス欠を起こす。第4クォーターに最大19点ビハインドから追い付くが、この時間帯には八村さえもベンチに置き、代わりにスモールフォワードのトーリアン・プリンスを起用する超スモールラインナップを採用した。

唯一のビッグマンとなったアンソニー・デイビスは、疲れの見せるアデトクンボの1対1の攻めを何度も止めた。そして攻めに転じればガード陣の作り出す速いテンポに自分のプレーを合わせて、ガード陣が攻めやすい形を作るとともに、第4クォーターに2本の3ポイントシュートを決めてチームをさらに勢い付けた。オーバータイムも含め、デイビスが果たした役割は非常に大きい。

34得点23リバウンド4ブロックを記録したデイビス以上のインパクトを残したのがオースティン・リーブスだった。「守れない選手」とのレッテルを貼られ、3ガードが機能しない時には批判されてきたリーブスだが、この試合ではデイビスが相手のビッグマンとポジション争いで潰し合う中で、足を使ってリバウンドを重ねていく。スイッチを強いられてアデトクンボとマッチアップする場面でも一歩も引かずに立ち向かい、少なくともイージーなゴール下のチャンスは与えなかった。

そして『本業』のオフェンスでも、速いテンポの中でスピードと得点能力を遺憾なく発揮。マークに付くクリス・ミドルトンを鋭いドリブスで再三かわしてゴール下での得点を奪うとともに、3ポイントシュートを確率良く決めていった。そしてクラッチタイムの勝負強さという意味でも、リーグ屈指の実績を持つデイミアン・リラードを上回る能力を見せる。ダブル・オーバータイムの残り38秒に彼が決めた勝ち越しの3ポイントシュートが、混戦に終止符を打つ一発となった。

リーブスは29得点14リバウンド10アシストとトリプル・ダブル、さらに2ブロックも記録した。第4クォーターに18点差から追い付く試合展開について、彼は第4クォーター早々に取ったタイムアウトが変化のきっかけになったと話す。「あの時、僕たちにできることは2つあった。明日のグリズリーズ戦へと切り替えるか、この苦しい状況に正面から立ち向かうか。コーチはあきらめるには早いと言った。それで僕たちはとにかく速いテンポでプレーして、3ポイントシュートを何本も決めて、ディフェンスも忘れず余計な点を与えないようにしようと話し合った。そこから一つずつ、超アグレッシブに取り返していく気持ちができたんだ」

オーバータイムでは両チームとも疲労の色が濃く、必ずしもレベルの高いバスケができたとは言い難い。「確かにそうだね。全く疲れがなかったとは言わないよ」とリーブス。「でも、それは精神的なものだ。あそこまで来たら我慢勝負で、ただ耐えて自分の力を出すだけだ」

八村は第4クォーターの猛追の場面でこそ出番がなかったが、39分のプレーで16得点14リバウンドを記録。ガード陣が主導権を握る試合でオフェンス面で主役を演じる機会は少なかったが、インサイドが強いバックスを相手に身体を張り、相手に傾きそうな試合の流れを食い止める奮闘を見せた。

レブロンのケガは軽傷で、明日のグリズリーズ戦で復帰する可能性もある。レイカーズはこのバックス戦からアウェー6連戦。レギュラーシーズンの正念場、消耗する展開ではあったが初戦を取れたことでチームの士気はより高まるはずだ。