2度のピンチを脱した宇都宮が快勝
天皇杯クォーターファイナルで横浜ビー・コルセアーズと宇都宮ブレックスが対戦した。
試合は序盤からアウトサイドシュートの打ち合いに。しっかりボールを回し、スペースが取れた状態からキックアウトして、フィニッシャーとなった遠藤祐亮が3本連続で3ポイントシュートを成功させれば、比江島慎も個人で打開しプルアップスリーを連続で成功させる。一方の横浜BCも素早いパス回しからシューターが有利な状況を作り出し、4選手が3ポイントシュートを射抜いた。互いに長距離砲を中心にオフェンスを組み立て、第1クォーターだけで6本の3ポイントシュートを成功させた宇都宮が23-17でリードした。
第2クォーターに入ると、裏を取られてもギリギリのところで失点を防ぎ、速攻を食らってもグラント・ジェレットがチェイスダウンブロックを見舞うなど、ディフェンスが崩れない宇都宮の時間が続いた。攻めてはタッチが好調な比江島が再び3ポイントシュートを射抜くと、アイザック・フォトゥもセカンドチャンスからゴール下を決める。さらにセカンドチャンスからD.J・ニュービルが3ポイントシュートを沈めるなど、攻守が噛み合った宇都宮が35-20と一気にリードを広げた。
横浜BCは第2クォーター序盤に成功して以降、3ポイントシュートが7本連続で外れてしまい得点が伸び悩んだが、第2クォーター残り2分25秒に初得点を挙げた河村勇輝がそこから奮起しどうにか食らいつく。それでも、4点プレーを成功させるなど、前半だけで20得点を挙げた比江島の活躍が光り、宇都宮が46-34で前半を終えた。
後半に入ると、横浜BCが反撃。河村の3点プレーで点差を1桁に戻すと、オリバーの速攻、須藤昂矢のコーナースリーが決まり、開始約2分半で4点差まで詰め寄った。それでも、宇都宮は慌てない。比江島が一瞬の隙を突いて3ポイントシュートをねじ込むと、鵤がセカンドチャンスポイントを挙げ、高島紳司がフリーのコーナースリーをしっかりと沈めて再びリードを2桁に戻した。こうして最大のピンチを脱した宇都宮は、0-7でスタートしたこのクォーターも16-10で上回り、62-44と大量リードで最終クォーターへを迎えた。
点数が伸びない横浜BCは森井健太と河村のツーガードで河村の得点力と個のディフェンス力を強調して反撃。開始5分半で12点差まで戻すと、直後にはジョシュ・スコットがシュートファウルを獲得した。フリーだったため、3点プレーにしたいところだったが、ここで2本ともフリースローを外してしまう。さらに次のオフェンスでは河村にボールを渡せないまま24秒バイオレーションをコールされた。こうして、ここぞの場面での1点が遠く、逆にニュービルに3ポイントシュートをねじ込まれたところで勝負アリ。最終スコア81-65で宇都宮が勝利し、千葉ジェッツの待つ準決勝に駒を進めた。
4Q
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