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『華の2003年ドラフト組』の親友の去就を断言
3年連続プレーオフ進出を逃しているニックス周辺では、トレード期限が近づく1月に入ると、カーメロ・アンソニーの身辺が騒がしくなる。今年も多分に漏れず、ついにはアンソニーがチームを見限り、契約に含まれている『トレード拒否条項』を破棄して優勝の可能性が高いチームへの移籍を希望するのでは、とも噂されている。
しかし、この噂を完全に否定したのは、友人のドゥエイン・ウェイドだ。ブルズに所属するウェイドは、1月12日のニックス戦前、『New York Daily News』に、「メロはニューヨークが大好きだからね」と語った。
「彼はニューヨークでの暮らしを気に入っているし、彼の家族も同じ気持ちでいる。それに、彼はニックスで優勝したいんだ。チームが必要と思ってくれている間はニックスに残るよ。勝敗に関係なくね」
レブロン・ジェームズ、ウェイドと同じ『華の2003年ドラフト組』という繋がり以外にも公私ともにアンソニーと親密な関係にあるウェイドが断言するのだから、現時点では本人に移籍の希望はないと考えるべきだろう。
低迷するチームの周辺には、ありとあらゆる『良からぬ噂』が出てくるもの。これを鎮静化するには勝つしかない。その点、ウェイドを擁するブルズに快勝し、クリスマス以降の10試合で2つ目となる勝利を挙げた。アンソニーは23得点9リバウンド6アシストの大活躍でチームを牽引。同じく騒動の渦中にあったデリック・ローズも古巣相手に上々のプレーを見せている。
まだファンの期待に応えているわけではなく、この1勝でチームの雰囲気が劇的に改善するわけではないだろうが、まずは18勝22敗の成績を五分に戻すこと。噂に影響されず、目の前に試合に集中するしかない。
アンソニーがゲームハイの23得点、ローズが17得点を挙げ勝利に貢献。まずは勝率を5割に戻し、プレーオフ圏内を目指したい。