オースティン・リバース

写真=Getty Images

「全員がマイクのためにプレーしたがっている」

鬼神の如きパフォーマンスを続けるジェームズ・ハーデンが中心のロケッツは、この1カ月で順位を大きくジャンプアップさせた。そのロケッツを指揮するマイク・ダントーニは、ハーデンのプレーを称賛しているが、彼もまた、ロケッツの選手からリスペクトされている存在だ。12月下旬に加わったばかりのオースティン・リバースも、ダントーニのチームでのやり易さを、こう語った。

「マイクが自由にやらせてくれるという話を聞いていても、実際にこのチームでプレーするまでは、どれだけ楽しくやれるかは分からないと思う。ダリル(モーリーGM)とコーチが作り上げた雰囲気は素晴らしいんだ」

「彼らの下でプレーすることに不満を言う選手を知らない。どのチームにも、コーチに対する不満を言う選手はいるものだけれど、ここでは全員がマイクのためにプレーしたがっているんだ。彼は選手に自由にやらせてくれる。プレーすることが楽しいチームだね」

今シーズン開幕をウィザーズで迎えたリバースは、新天地で本領を発揮できなかった。それからサンズへのトレード、解雇を経てフリーエージェントになり、ロケッツに加入した。ウィザーズでは平均7.2得点、2.4リバウンド、2.0アシストだったスタッツも、ロケッツでの9試合で平均12.2得点、2.9リバウンド、3.1アシストにまで上昇している。

勝利が何よりの特効薬だとしても、リバースのケースは、ダントーニの人心掌握術がロケッツのV字回復に大きな影響を与えていることを示す、一つの好例と言えそうだ。