ジェイレン・ブラウン

3年後にはシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが『4億ドルの選手』に?

ジェイレン・ブラウンはセルティックスと2024-25シーズンから始まる5年最大3億400万ドル(約410億円)のスーパーマックス契約を結んだ。これはNBAで初めて3億ドルを超える史上最高額の契約だ。

だからと言って、ジェイレン・ブラウンがNBAで最も優れたプレーヤーというわけではない。優れた選手である前提はあれど、あとは条件とタイミングに恵まれてNBA史上最高額の契約記録を打ち立てたと言える。

収入はプレーヤーとしての格をそのまま表すわけではない。レブロン・ジェームズは20年のキャリアで4億3500万ドル(約590億円)を稼ぎ、あと2年残る契約を全うすれば生涯年俸は5億3000万ドル(約720億円)となる。ブラウンには大型契約をもう一度勝ち取れば生涯年俸でレブロンを上回る可能性があるが、彼が今後どれだけ成功を収めても『GOAT』(史上最高の選手)の議論に加わることはないだろう。

NBAで1億ドルの契約が生まれたのは1996年のジュワン・ハワードだった。それからマイク・コンリーが2016年に1億5000万ドルの契約を結ぶまで20年を要したものの、その翌年にはステフィン・カリーが2億ドルの契約を結んでいる。それから6年でブラウンが3億ドルの契約を結ぶに至った。

この背景にはアメリカ経済の好調とNBAの人気のグローバル化があり、NBAの経済規模の加速度的な拡大に合わせ、サラリーキャップの金額も年々引き上げられている。レブロンはキャリア前半にその恩恵に浴しておらず、ヒート時代の4年間で手にした年俸は6700万ドル(約90億円)に過ぎない。ブラウンは新契約の最終年(2025-26シーズン)だけで6910万ドル(約93億円)と、それを超える報酬を手にすることになる。

ハワード、コンリー、ステフは記録を打ち立てたが、それはすぐに抜かれることになった。ブラウンの3億ドル超えの契約も、そう遠くない将来に次々と抜かれることになるだろう。

次に2025-26シーズンからのスーパーマックス契約を得られる選手として挙げられるのは、バックスのヤニス・アデトクンボだ。来年オフにはブラウンと同じセルティックスで、ジェイソン・テイタムが契約延長資格を得る。テイタムはほぼ確実にスーパーマックス契約を選択し、その契約額はブラウンを上回るはずだ。

2025年のオフにはジョエル・エンビードとルカ・ドンチッチが契約延長の対象となるが、彼らの場合はその時点でセブンティシクサーズとマーベリックスが自分たちにとって残留する価値のあるチームかどうかが問題となる。セルティックスにように安定して上位争いのできるチームはNBAにはほとんど存在しない。何をやっても優勝に手が届かない苦しさを何年も味わった後、高額契約をあきらめてでも環境を変えた選手は過去に多数いる。

『CBS SPORTS』は、2028年にフリーエージェントになりスーパーマックスの資格を持つ選手が、2026年オフの時点で2027年から始まる5年4億ドルの契約を結ぶと予想している。その最も有力な候補として挙げたのがサンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーだ。シェイがオールNBAのレベルを保ち、近い将来にサンダーが十分な競争力をつければ、3年後の夏に4億ドルの記録ができる。

今すでにNBAで活躍し始めている選手の中から、生涯年俸でレブロンを上回る者は今後10年で続々と出てくるに違いない。