レブロン・ジェームズ

レブロンはシャキール・オニール以来となる20得点20リバウンド

NBAプレーオフファーストラウンド、レイカーズvsグリズリーズの第4戦。

ホームのレイカーズは開始3分で2-8とスタートダッシュに失敗したが、ジャレット・バンダービルトが2本連続でコーナースリーを沈め、2本のブロックショットを記録するなど攻守で奮闘し流れを変える。途中出場の八村塁がミドルシュートをしっかりと沈め、レブロン・ジェームズの3ポイントシュートで締めたレイカーズが29-23で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、レブロンがボールをプッシュしつつ、自らもフィニッシャーとなるなど、トランジションが機能したレイカーズがリードを広げていく。そして、残り7分を切った場面ではトロイ・ブラウンJr.のドライブが決まり、この試合最大となる14点をリードした。だが、グリズリーズはトランジションディフェンスを強化してリズムを変えると、ジャレン・ジャクソンJr.のセカンドチャンスポイントで繋ぎ、デズモンド・ベインの積極的なアタックで猛追。残り3秒にベインがプルアップスリーを沈めて2点差まで迫って前半を終えた。

後半に入ると、好調なプレーを見せていたオースティン・リーブスが開始1分半で個人4つ目となるオフェンスファウルを犯しベンチに下がることに。ディアンジェロ・ラッセルの個人技でどうにかリードを保っていたが、徐々にグリズリーズのフィジカルなディフェンスを突破できなくなっていき逆転を許した。流れが悪いレイカーズはレブロンに代えて八村を投入。その八村は積極的なアタックからフリースローを獲得して繋ぎ、第3クォーターのラストオフェンスでは同点に追いつくコーナースリーを沈めて役割をこなした。直後、ジャ・モラントにブザービーターとなるダンクを決められ、2点ビハインドで最終クォーターを迎えたが、ここから一進一退の攻防が最後まで続いた。

同点で迎えた残り10秒、レブロンのアタックに合わせた八村が勝ち越しのダンクを狙ったが、ジャクソンJr.のブロックに阻まれてしまう。さらにここからモラントにプッシュされ、ベインに速攻を決められ窮地に立たされた。それでもラストオフェンスでレブロンがドライブから技ありのレイアップを土壇場で沈めて延長に持ち込んだ。

オーバータイムも2ポゼッション以内で推移する接戦となったが、レイカーズの3点リードで迎えた残り29秒に、レブロンがフィジカルなドライブからバスケット・カウントを誘発。直後、モラントの3ポイントシュートが外れて勝負アリ。土壇場で追いついたレイカーズが最終スコア117-111で勝利し、シリーズを3勝1敗とした。

チームを勝利に導いたレブロンは45分のプレータイムで22得点20リバウンド7アシスト2ブロックを記録。レイカーズの選手としてはレジェンドのシャキール・オニール以来となる、20得点20リバウンドを達成した。

八村は26分のプレータイムでフィールドゴール9本中2本成功の7得点に留まったが、ラッセルがファウルアウトとなった第4クォーターの終盤からオーバータイムもフル出場して、献身的なプレーでチームに貢献した。実際に出場時の得失点差はデニス・シュルーダーに次ぐ+18を記録している。