2月の代表活動を機に、世界との差を埋めるためにプロ入りの思い固める

4月5日、千葉ジェッツは金近廉が練習生として加入し、来シーズンの契約を締結したことを発表した。

東海大の金近は、196cm、86kgのスモールフォワード。高い身体能力とシュート力を武器に、昨年行われたインカレではチームを優勝へ導き、得点王と優秀選手賞を受賞している。また、2月に日本代表へ初選出されると、デビュー戦となったイラン戦で、3ポイントシュート6本を含む20得点マークするなど、次世代のエースとして期待を寄せられている。

金近は「まず、この決断をするにあたって東海大の陸川(章)監督を始め、コーチ、スタッフ、チームメートと両親に感謝したいです」と話し、次のように意気込みを語った。「加入の一番の理由は、2月の代表合宿と試合を経験して『このままだとワールドカップに出場できるレベルじゃない』と思い、他の選手と差を埋めるために、千葉でスキルを向上させたいと考えました。今後は千葉ジェッツに欠かせない選手になりたいと思っているので、しっかり準備して自分が満足いく形で来シーズンを迎えたいです」

また、池内勇太ゼネラルマネージャーは「日本を背負っていく選手になりますし、来シーズンから千葉を背負っていく存在になります。(金近は)8月のワールドカップを目標にしているので、彼の目標を達成できるように育成、強化をしていきたい」と期待を寄せている。

千葉Jは今シーズンがルーキーイヤーの大倉颯太、二上耀に加えて、昨年末に日本体育大の小川麻斗、2月に専修大の米山ジャバ偉生がプロ選手として加入しており、世代屈指の力を持つ若手選手の獲得に成功している。絶対的エースの富樫勇樹を筆頭に、ベテランから若手まで戦力が充実しつつある千葉Jにとって、金近の加入は大きな補強となる。

なお、金近は東海大を退学し、千葉Jでの活動に専念する。