先日には『ミズノ スポーツメントール賞』を受賞
3月31日、桜花学園の井上眞一コーチが『日本バスケットボール殿堂』に掲額されることが決定した。
井上コーチは「バスケットボール界を発展させ、日本にバスケを持ってきたレジェンド達に並ぶのはすごく光栄なことだと思います」と受賞を喜びつつ、このように指導者人生を振り返った。
「やっぱり、恩師だと思うのは韓国の鄭周鉉丁さんで、毎年10年ぐらい韓国遠征をしていろいろ教わってきました。ドウェイン・ケイシー(現ピストンズヘッドコーチは)には、日本の積水化学リベルテのヘッドコーチをしていた時に直接教わったり、ウチのチームを見てもらったりしましたね。U18をカナダ遠征に連れて行った時にアドバイザーで付いてくれたケン・シールズ(元カナダ男子代表ヘッドコーチ)もそうですが、そういったコーチたちとの出会いへの感謝の気持ちがありますね。インターハイ、国体、ウインターカップと三冠も何度か取りましたが、やはり良い選手に恵まれたことがすごく大きいです。よくぞウチのチームに来てくれて、日本を代表するような選手になって、オリンピックにも出て活躍してくれたなと。とにかく人に恵まれて、運に恵まれて、もちろんコーチやスタッフにも恵まれて、良いバスケット人生を送ったなと思います」
井上コーチが指導する桜花学園はこれまでにインターハイで25回、ウインターカップで24回、国体で21回、合計で70度の全国優勝を誇る、女子バスケ界屈指の名門だ。井上コーチは「能代工業(現、能代科学技術高校)の加藤廣志先生が2021年に掲額されています。能代で58回優勝していて、それを目標にしていたらいつの間にか70回になっちゃったという感じです」と優勝回数について言及。そして、今後の目標についてこのように語った。「あと何回という回数は見えないけど、とにかくバスケットが大好きな子供たちを育てていって、その子たちが日本代表になって活躍してほしいと思っています」
また、井上コーチは先日、2022年度の『ミズノ スポーツメントール賞』を受賞している。『ミズノ スポーツメントール賞』はミズノスポーツ振興財団と日本スポーツ協会、日本オリンピック委員会の共催で1990年度から制定された賞で今年度が33回目。同賞は競技スポーツおよび地域スポーツにおいて選手の強化・育成ならびに地域スポーツの普及・振興に貢献した指導者を顕彰するとともに、優秀な指導者の育成を目的に制定されている。
なお、『ミズノ スポーツメントール賞』の表彰式は、4月20日(木)にグランドプリンスホテル新高輪で行われる予定だ。