3ポイントシュートを5本沈めた遠藤を筆頭にアウトサイドシュートから主導権つかむ
3月1日、東アジアの強豪クラブが集まる『EASL(東アジアスーパーリーグ) Champions Week』が開幕した。
今大会は、日本、中華圏、韓国、フィリピンから合計8つのプロクラブが、東アジアナンバー1クラブを目指す大会。日本からは昨シーズンのチャンピオンシップで優勝した宇都宮ブレックスと準優勝の琉球ゴールデンキングスが出場している。当初はホーム&アウェーでのリーグ戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響によって日環アリーナ栃木と沖縄アリーナの2会場で、グループリーグ、3位決定戦、決勝戦を行う方式に変更。大会名も『東アジアスーパーリーグ』から『EASL Champions Week』に変更された。
初日となる1日の初戦は、台北富邦ブレーブス(台湾P.LEAGUE+)と安養KGC(韓国KBL)が対戦。安養はNBAでのプレー経験を持つオマリ・スペルマンのインサイドプレーから主導権を握り、前半に12点のリードを得ると、第4クォーターに23-12と突き放し、94-69で勝利した。
続く第2戦では、宇都宮とTNTトロパンギガ(フィリピンPBL)が対戦した。宇都宮は、序盤こそTNTのジェイレン・ハドソンの3ポイントシュートに手を焼くも、遠藤祐亮やグラント・ジェレットを筆頭にアウトサイドシュートで対抗。第2クォーターには持ち味である堅い守備で相手をリズムに乗らせず、32-8と圧倒した。後半に入っても宇都宮の勢いは衰えず、日本代表から戻って来たばかりの比江島慎の積極的なアタックや、ジョシュ・スコットのセカンドチャンスも光り、99-66で快勝した。
宇都宮の佐々宜央ヘッドコーチは、勝因となったインサイドでのオフェンスと、アウトサイドシュートを評価した。「バイウィーク期間中に、ジョシュ選手とグラント選手のコンビネーションを高め、今後のBリーグで生かしていきたいプレーを今日の試合に良い形で出すことができました。アウトサイドシュートも思いっ切り打ってほしいと伝えたところ、日本人選手やヤン(ジェミン)選手がしっかり決めてくれたことにも満足しています。沖縄でのファイナルラウンドに進めるように、次もしっかり戦っていきます」
3ポイントシュートを9本中5本沈めて17得点を挙げた遠藤は、次のように振り返った。「相手は自分たちのプレーを知らないので、最初のインパクトが大事だと思いました。最初から積極的にシュートを打つことを意識し、それが入ってくれて良かったです。バイウィーク期間中に、レギュラーシーズンの課題を一人ひとりが見直して、自分が試合に出た時にどうすれば良い形になるかを考えながら練習しました。それが今日の試合で形になり、チームが変わってきていることを実感することができました。次戦も今日のようなゲームができるように頑張ります」
大会2日目となる今日は、17時からソウルSKナイツ(韓国KBL)と、ベイエリアドラゴンズ(EASL)が対戦し、19時30分から琉球とサンミゲルビアメン(フィリピンPBL)が対戦する。