本人がより大きな役割を求めてトレード志願との声も

現在、西カンファレンスの首位に立つナゲッツは、トレード期限前にロスターの移動を行うことが濃厚だ。複数のメディアは、ナゲッツが2年目のボーンズ・ハイランドを使ったトレードを画策していると報じている。

2021年にドラフト1巡目(全体26位)でナゲッツに加入したハイランドは、昨シーズン69試合出場し、平均10.1得点、2.8アシスト、2.7リバウンドを記録。1巡目下位指名のルーキーとしては、十分に評価されるパフォーマンスを挙げ、2年目の今シーズンも、ここまで平均12.1得点、3.0リバウンド、2.0アシストとセカンドユニットの貴重な得点源となっている。このような活躍により、ハイランドは2年連続でオールスターのライジングスターズゲームにも選出されている。

だが、NBAインサイダーのクリス・ヘイズ記者は、ハイランドがベンチスタートという現在の待遇に不満を抱えており、より大きな役割でプレーできる環境を求めていると伝えている。実際、ここまでハイランドのプレータイムは、平均19.5分に留まっており、ジャマール・マレーが故障から復活し、安定感のあるブルース・ブラウンが控えている状況では、荒削りで好不調の波が激しいハイランドがこれ以上の出番を得るのは厳しい。

一方、デンバーを中心にコロラド州のスポーツを取材しているウェブサイト『DNVR』の取材に対し、ハイランドは自身に対するトレードの噂についてこう答えている。「トレードに関する噂は気にならないし、僕を悩ませることもない。どうあろうとも、物事は起きる時には起こるものだよ。僕は何かについて考えすぎることがない人物だ。また、この決断で世界の底に落ちるとも思わない。何が起きても、自分は大丈夫であることを分かっている」

もし、ナゲッツがハイランドのトレードを成立させたとしても、サラリーの釣り合いを考えても即戦力のベテランを獲得するのは簡単なことではない。それだけに、ハイランドが去った場合はその穴埋めとして、今年のドラフトで全体21位指名のクリスチャン・ブラウンの出場機会の増加を予想する声は大きい。昨シーズン、カンザス大のNCAAトーナメント制覇に貢献したブラウンは、ここまで46試合の出場で、平均13.7分、3.7得点をマークしている。トレード期限終了までに、ナゲッツのセカンドユニットは変化するだろうか。