「カッコよくあり続けよう」の言葉に奮起し、後半を75-41と圧倒
現地1月22日、レイカーズはホームでトレイルブレイザーズと対戦。第2クォーターに13-45と好き放題やられ、前半で25点の大量ビハインドを背負ったが、後半を75-41と圧倒することで121-112と見事な逆転勝利を収めた。
37得点11リバウンドのレブロン・ジェームズ、31得点14リバウンドのトーマス・ブライアントがこの価値ある逆転勝利の立役者となったのは言うまでもない。ただ、持ち前の激しい守備によってスタッツに出ない貢献を果たしたパトリック・ベバリーの存在も見逃せない。それは、出場時の得失点差を表すプラスマイナスが、チームトップの+27だったことが示している。
前半に大量リードを許して迎えたハームタイム、ロッカールームでベバリーは次のようにチームを鼓舞したと明かした。「幸運にも俺たちは試合でプレーすることで家族を安定して養い、多くの人たちが夢見るライフスタイルを送れている。だから、どんな状況になっても試合を楽しまないといけない。カッコよくあり続けよう。それが俺のメッセージで、みんながそれに応えてくれた」
ベバリーといえば、どんな相手にも臆することなく立ち向かう闘争心溢れる姿勢が魅力の一つだ。レイカーズの指揮官ダービン・ハムも彼のタフなメンタルを高く評価している。「このレベルでは、自分が最高の選手の1人だと思ってコートに立たないといけない。自分を信じないといけないんだ。彼はその部分で安定している。私たちは、彼をディフェンスで勢いをもたらす存在としてレイカーズに連れてきた。彼はその役割をやってくれていて、今夜は持ち味が存分に発揮されていた」
ただ、一方でこの試合では闘争心が過剰に出過ぎてしまった部分もある。第2クォーター途中、フリースローレーンに立っているブレイザーズのデイミアン・リラードにずっとトラッシュトークを仕掛け続けることで一触即発の事態となり、テクニカルファウルをもらってしまった。また、勝敗が決した終盤には、リラードが勝負どころでビッグショットを決めた際に左手首を右手で叩く仕草である『デイムタイム』のポーズを真似るなど、最後まで挑発し続けた。試合後、ベバリーはリラードがフィールドゴール17本中5本成功に終わったことから次のように語っている。「もし彼が、俺を倒すことができていたら、みんな『彼をガードすることはできなかった』と言うだろう。でも彼はシュートを何本も外して『シュートの調子が悪い夜』となった。デイム、お疲れ様と言った方がいいだろうね」
このベバリーの挑発的な発言に対し、リラードは自身のSNSで「(バスケットボール映画の名作)Above the Rimのペテン師」と投稿した。これは、かつて自分がどれだけ優れていたかを主人公に語るも一度も信じてもられえなかったホームレスの登場人物のことを指し、ベバリーを皮肉ったモノだ。
両チームは現地2月13日にポートランドで再び対戦する。この両者のマッチアップはさらに白熱することが予想される。