ウインターカップを想定した起用で、課題を見つける
U18日清食品トップリーグ2022の男子最終日となった11月26日、最終試合に全勝同士の福岡大学附属大濠と福岡第一が対戦した。
試合は、第一が試合トータルで17スティールを記録した強固なディフェンスで19点差をつけて試合を折り返すと、そのリードを最後まで守り切り76-70で勝利した。
第一はここまで、先発とセカンドユニットを交互に起用する戦い方で勝ち星を積み重ねてきたが、今日の試合は先発メンバー5人が24分以上出場していた。この起用について第一の井手口孝ヘッドコーチは次のように語った。「いつもは第2クォーターでスタートを休ませていました。ですが、ウインターカップはメンバーを代えることができない試合もあるかなと思い、今日はスタートのメンバーにこだわりました」
大濠という強豪校を相手に、ウインターカップ本番を見据えた戦い方で勝利したことは第一にとって大きな収穫と言える。しかし、キャプテンを務め、この試合でも先発として2桁得点を挙げた城戸賢心は「(長時間の出場で)キツいと言うより、ミスが続いてしまって申し訳ないという責任の重さを感じました。ウインターカップでは、自分たちの持ち味であるディフェンスのプレスを仕掛けられる体力をもっと増やしていきたいです」と、新たな課題に目を向けている。
また、今大会の城戸は、今月12日に行われた仙台大学附属明成との試合で、30得点3スティールと大車輪の活躍でチームを勝利に導いていた。しかし、リーグ戦終盤では1桁得点や無得点に終わった試合もあり、安定感を欠いた。優勝できましたが、個人としては波が大きくありました。また一から見つめ直してウインターカップへ臨みたいと思います」
本番まで時間はわずかしかないが、城戸がより体力をつけて調子の波をなくすことができれば、第一のウインターカップ王座奪還の可能性はさらに上がるはずだ。