ヒートと2年契約を結んで残留「毎日が真剣勝負だ」
ビクター・オラディポは『リベンジ』に燃えている。ペイサーズの絶対的エースだった彼は2019年1月に右足大腿四頭筋腱断裂の大ケガを負い、爆発的な加速力を取り戻すことができずに苦労を強いられた。
ペイサーズからロケッツに放出され、2020-21シーズン途中にヒートに移ることに。ベテラン最低保証額でヒートに残留して迎えた昨シーズンも、ケガで本領発揮には至らなかったが、シーズン終盤にようやく調子が上がった。レギュラーシーズンでは8試合の出場に留まったものの、プレーオフでは15試合に出場。満身創痍のチームを救う存在となり、カンファレンスファイナル進出に貢献した。
ビンス・カーターがホスト役を務めるポッドキャスト番組に出演した彼は、新シーズンを『リベンジ・ツアー』と定義して、完全復活を誓った。
「ケガをして手術をしたことで僕のキャリアは大きく後退した。でも、ようやく挽回のチャンスがやって来たと感じている。だから『リベンジ・ツアー』だと思っているんだ。毎日が真剣勝負だけど、それに集中して向き合っているよ」
まだ復活のきっかけをつかんだだけの状態であっても、今オフのヒートは彼に2年1820万ドル(約25億円)の契約を提示した。カイル・ラウリーもジミー・バトラーもベテランで、プレーオフの勝負どころを勝ち抜くにはオラディポの力が必要になると判断してのオファーだ。
今夏の彼は、ラッセル・ウェストブルックとともにワークアウトに励んでいるとのこと。ウェストブルックもレイカーズで不遇の1年を過ごし、リベンジの気持ちに燃えているに違いない。お互いにモチベーションを高め合って新シーズン開幕を迎える2人のパフォーマンスに期待だ。