中国戦に続く代表候補選出に「また呼んでいただけて素直にうれしいです」
バスケ女子日本代表を東京オリンピック銀メダル獲得に導いたトム・ホーバスを新指揮官に迎えた男子日本代表は、新体制となって2回目の国際試合を迎える。
前回のワールドカップ予選Window1の中国戦では完敗を喫したが、それでもホーバス体制となったことで代表に選出された若手の活躍など収穫もあった。
沖縄アリーナで行われるワールドカップ予選Window2に挑む男子日本代表は、土曜日にチャイニーズ・タイペイと、日曜日にオーストラリアと対戦する。前回の中国戦でキレの良いドライブにスピードを生かしたゲームメークを見せた齋藤拓実は、2回続けての代表候補選出となった。齋藤は「Bリーグの試合もですし、11月の中国戦では負けてしまいましたが個人の部分で評価していただけたのかなと思うので、また呼んでいただけて素直にうれしいです」と語る。
緻密なフォーメーションを多く用いるホーバスヘッドコーチのバスケットでは、ポイントガードの役割が重要視される。前任のフリオ・ラマス体制では、ポイントガードもサイズアップを考慮した選手選考となったが、今回のポイントガード陣4人の平均身長は174.7cmと世界と戦う上では決して大きくない。
齋藤自身も「体格差があるのは仕方がないこと」とした上で、「体格の大きい選手を相手に、自分のスピードや緩急を使ったチェンジオブペースといった得意な部分を上手く使いながら、ペイントアタックしてスコアするのか、パスを供給するのかという判断をしっかりできればと思います」と言う。
ディフェンス面でも体格差を補うための準備はできている。「オフェンスリバウンドのところからマッチアップをする準備をしっかりすれば、トランジションディフェンスに繋がると思います。あと、簡単に相手のポイントガードからトランジションを出させないことは、個人の仕事だと思っています」
齋藤個人としても代表に定着するためには、一試合一試合でヘッドコーチが求めるバスケットを展開し、信頼を勝ち取っていかなければならないが、何よりも大切なのはチームの勝利だ。明日からの2戦に向けて、齋藤はこう意気込んだ。「中国戦は負けてしまったんですけど、今回の合宿も時間がない中で、人数も前回の合宿よりも絞って質の高い練習ができています。本当に結果にこだわってしっかりやっていきたいです」