ルーク・コーネット

「イベントの是非について議論が行われるべきだ」

ホークスは3月16日のマジック戦で、地元の有名なストリップクラブであるマジック・シティをテーマにしたイベントを開催する。

NBAでこのストリップクラブが話題になったのは2020年のこと。当時クリッパーズでプレーしていたルー・ウィリアムズが祖父の葬儀のためにチームを離れた際、葬儀だけでなくマジック・シティに立ち寄ったことが明らかになった。当時は新型コロナウイルスへの感染を避けるため厳しい規制があり、それに反したペナルティとして10日間の隔離がウィリアムズに命じられた。もともとここはウィリアムズお気に入りの店で、名物のチキンウイングには彼の名前が冠されている。

パンデミックが起きていた時期だけに彼へのペナルティは大きな話題となったが、マジック・シティはエンタテインメント文化を作ってきた伝統、ヒップホップの登竜門としての地位からリスペクトされている。「感染を避けるためにより慎重であるべきだった」との意見はあっても、「そんな場所に立ち入るなんて!」という批判はなかった。ホークスもマジック・シティを地元が誇るエンタテインメント施設と位置付け、このコラボ企画を立ち上げた。

だが、これを公然と批判したのがスパーズのルーク・コーネットだ。彼は公開書簡でホークスにこのイベントを取りやめるよう求めた。「ホークスが『この街を象徴する文化施設とのスペシャルコラボ』を発表した。そこでは触れられていないが、マジック・シティはストリップクラブだ。イベントは中止すべきだと言いたい」

「NBAは女性を保護し、尊重しなければいけない。みんな日々一生懸命に働き、このリーグを応援してくれている。愛する娘、妻、姉妹、母をリスペクトする環境が必要だ。こんなイベントが抗議されることもなく実施されれば、NBAコミュニティの良心が疑われる。これを黙認することは、社会における女性への不当な扱いに加担すると言ってもいい」

コーネットが指摘したように、ホークスはイベントを発表した際にマジック・シティがストリップクラブであることを明記しなかった。イベントにはダンサーの出演はなく、名物のチキンウイングやロゴ入りのパーカーが販売され、ラッパーのパフォーマンスが予定されている。

NBAの試合会場でストリップが行われるわけではない。ホークスの共同オーナーの一人は「これは家族的な雰囲気のイベントです」と説明している。だが、敬虔なカトリック教徒であるコーネットはこのイベントを決して認めようとはしない。コーネットの投稿に、SNS上でウォリアーズのアル・ホーフォードは賛同の意を示した。「これを黙認することは、社会における女性への不当な扱いに加担すると言ってもいい」というコーネットの言葉の意味は重い。

コーネットは語る。「僕自身が感じたことを書いただけではあっても、これはNBA関係者の多くの思いを代弁していると思う。あのイベントの是非について議論が行われるべきだ」