実績十分のキャリス・ルバートも獲得
ピストンズが、ヒートとのサイン&トレードでシューターのダンカン・ロビンソンを獲得すると『ESPN』が伝えている。
今オフ、ロビンソンは2000万ドル(約28億円)のプレーヤーオプションを行使せずフリーエージェントとなっていた。ピストンズとの契約は3年4800万ドル(約70億円)と見られている。ヒートにはシモーネ・フォンテッキオが加入する。
31歳のロビンソンは、昨シーズン74試合出場で平均11.0得点、2.4アシスト、3ポイントシュート成功率39.3%を記録。キャリア通算でも平均39.7%という安定した3ポイントシュート成功率を挙げている、リーグ屈指の長距離砲だ。
ただ、今回のロビンソン獲得はピストンズにとって想定外の動きだ。ピストンズは本来なら、昨シーズン82試合出場で平均16.3得点、2.6リバウンド、3ポイントシュート41.6%を記録したマリーク・ビーズリーと契約延長する予定だった。しかし、ビーズリーが個人成績の賭博に関与した疑いで連邦当局から捜査を受けていることから交渉を中断。ロビンソン獲得へと路線変更した。
他にピストンズは、昨シーズンにキャリバリアーズとホークスで計64試合出場、平均12.1得点を挙げたベテランガードのキャリス・ルバートを2年2900万ドル(約42億円)で獲得している。
昨シーズン、ピストンズは44勝38敗で2015-16シーズン以来となるシーズン勝ち越しを達成したが、この躍進にエースシューターとして大きく貢献したビーズリーとの決別は濃厚。さらに、昨シーズンに77試合先発出場し平均11.0得点を挙げたティム・ハーダウェイJr.がナゲッツに移籍してしまった。
ロビンソンとルバートの補強は、この主力2人の穴を埋めるための見事なリカバリーと言っていいだろう。