敵地で観戦していたら大混乱になっていた可能性も
ラプターズがウォリアーズを下して初優勝を果たした2019年のNBAファイナルは、大きな混乱もなくシリーズを終えた。
最大のアクシデントはケビン・デュラントとクレイ・トンプソンの負傷だったが、試合に関係のないところでの問題といえば、第3戦でルーズボールを追って客席にダイブしたカイル・ラウリーを、ウォリアーズの共同オーナーが強く押しのけ、罵声を浴びせたことくらいだった。NBAは、この行為を問題視し、即刻この共同オーナーにNBAの試合ならびにウォリアーズのチーム活動への1年間の出入り禁止、そして50万ドル(約5400万円)の罰金処分を科した。
このアクシデントは想定外のことだったのだろうが、NBAは、想定されるアクシデントを避けるため、ある人物にオークランドでの試合を観戦しないよう勧告していたと『TMZ』が伝えた。その相手とは熱狂的なラプターズファン、そして球団のグローバルアンバサダーを務めるトロント出身の世界的なラッパー、ドレイクだ。
『TMZ』によれば、NBAは会場内の警備の問題を考慮し、ドレイクにオラクル・アリーナで観戦しないように伝えたという。
ドレイクは、ラプターズのホームゲームの『名物』と言える存在で、チームの好プレーに一喜一憂し、対戦相手に野次を飛ばす姿をカメラが頻繁にとらえている。会場の大半がウォリアーズファンで埋まるオラクルにドレイクが足を運んでいたら、血の気の多いファンが彼に物を投げつける、もしくは罵声を浴びせたかもしれない。それにドレイクが応戦すれば、彼の近くで観戦していたファンにも危害が及ぶ危険性もあった。
リーグからの勧告に理解を示し、受け入れたドレイクは、ラプターズが初優勝を決めた第6戦当日、本拠地スコアバンク・アリーナに隣接されている応援スペース、『ジュラシックパーク』で大勢のファンとともに勝利を喜んだ。
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— バスケット・カウント (@basket_count) 2019年6月13日