ポール・ジョージ

左膝を始め複数のケガ「ただ嵐を乗り切るだけだ」

セブンティシクサーズのポール・ジョージは、プレシーズンゲームで左膝を負傷し開幕から5試合を欠場した。その後に左膝のケガを再発させ、他にも鼠径部や右足首、左小指の腱のケガも抱えながらのプレーを強いられており、65試合中41試合の出場に留まっている。

その41試合も本調子とは言えず、特に大黒柱のジョエル・エンビードが欠場した穴を埋めるべく、万全でないにもかかわらず試合に出てきた。オールスター前の数試合では痛み止めの注射を打ちながら出場を続けていたが、無理な出場が良い結果を生んだとは言い難い。

ペイサーズ、サンダー、クリッパーズで過ごしたここ9シーズン連続で最低でも21.5得点を挙げていたが、今シーズンは平均16.2得点。フィールドゴール成功率や3ポイントシュート成功率といった数字も軒並み低調だ。

直近の4試合を欠場しているジョージは現在、医師と今後の対応について話し合っていると『ESPN』が報じた。すでに2月末の時点でエンビードが左膝の治療に専念するためシーズン終了が決定しており、これにジョージも続くことになりそうだ。

ジョージはこう語る。「勝てなければフラストレーションが溜まる。自分やチームに成し遂げたい目標があり、それに対して後退を余儀なくされるのはつらいよ。不運が続いていて、何かを変えなきゃいけない。ただ、どんな苦境にもポジティブな面を見いだすことは可能だ。状況はいずれ変わる。ただ嵐を乗り切るだけだ」

エンビードとジョージ、タイリース・マクシーの『ビッグ3』は、3人同時にコートに立つことがほとんどないまま。シクサーズは22勝43敗で東カンファレンス13位と低迷しており、今年のドラフト1巡目指名権が6位までならキープできるが、7位以降であればサンダーに譲渡されるため、もはや勝利の意義も見失っている。