八村阿蓮

苦戦続きも、陸川章コーチは「自分たちのペースに戻したのは成長」

インカレ男子の準決勝は、東海大が79-71で専修大との激闘を制した。この試合、東海大は序盤こそ専修大の強度の高いディフェンスに苦しんだが、八村阿蓮のゴール下などチーム全体で積極的なアタックを繰り返して専修大をファウルトラブルに追い込む。その結果、第2クォーター終盤にフリースローで得点を積み上げ、最後は大倉颯太のジャンプシュートも決まり、12点リードで前半を終えた。

後半に入っても東海大のペースは続き、第3クォーターにはベンチメンバーが活躍。ハーパージャン・ローレンス・ジュニアが攻守でハッスルプレーを見せると、島谷怜がブザービーターで3ポイントシュートを沈め58-44と突き放した。

しかし、追い詰められた専修大は第4クォーターに猛追を見せる。ここまで不発だった3ポイントシュートがついに火を吹き、山本翔太が3連発。さらに米山ジャバ偉生も続くと、キング開を軸に前からプレッシャーを仕掛けて東海のターンオーバーを次々と誘発し、終盤には4点差にまで詰め寄った。だが、東海大はこの勝負ところで崩れずに踏ん張り、最後は八村がトドメの豪快なダンクを叩き込んで熱戦に終止符を打った。

東海大はこれで2回戦の大東文化大、準々決勝の中央大に続き、試合終盤に相手の3ポイント攻勢を浴びて追い込まれながらも、土壇場で競り勝った。3試合とも同じ展開になったことに八村は「最後に追い上げられた部分は、自分たちのミスから得点を許してしまい、向こうが自分たちのリズムで気持ち良くシュートを打つことで入っていました。自分たちのミスで相手に流れが行ってしまいました」と反省する。その上で、八村は決勝へ「僕たちには甘さがありましたが、明日はそれをなくしてぶっちぎりで優勝したい」と意気込む。

確かに3試合続けて終盤の追い上げを許したことは決勝に向けた不安要素だ。しかし、実力差が大きく離れていない場合、2桁リードから終盤の2ポジション差まで詰められるのは、バスケットボールにおいてありがちなことだ。陸川章ヘッドコーチは、「追い上げられた後、これまでの経験を生かして最後もう一回、自分たちのペースに戻したのは成長だと思います」と収穫も挙げる。

東海大は、ここ4年間で3度目の日本一に王手をかけた。決勝では白鷗大と対戦する。初の決勝進出で勢いのある白鷗大に対し、東海大はここまで苦しみながら勝ち抜いてきた分、最後の試合で豪華戦力が噛み合う『ぶっちぎり』のパフォーマンスを見せられるか。インカレ決勝は今日15時、代々木競技場第二体育館で行われる。