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ブルズ移籍で心機一転、新たな武器は3ポイントシュート
ブルズに移籍したドゥエイン・ウェイドが、新たなプレースタイル構築に向け、プレシーズンから積極的にある『実験』を続けている。
ウェイドと言えば『フラッシュ』の異名の通り、他を圧倒する速さでゴール下まで切れ込み点を決めるプレーが持ち味だった。しかし、ウェイドも34歳で、キャリアの終盤に差し掛かっていることは否めない。ブルズに移籍して新たなシーズンの開幕を数週間後に控えた今、ウェイドは実戦で3ポイントシュートに取り組んでいる。
現地10月8日に行なわれたペイサーズとのプレシーズンゲームでは、4本中3本の3ポイントシュートを含む22得点を記録し、121-105での勝利に貢献。
ヒートでの13年間では3ポイントシュート成功率28.4%だったウェイドが、これまでのプレシーズン3試合で8本中5本の3ポイントシュートを成功させている。ペイサーズ戦後、ウェイドは、「まだプレーし続けたい」とブルズ公式HPにコメント。3ポイントシュートの改善に取り組む理由を次のように話している。
「引退する時は、自分の意思で、しっかりと気持ちの整理が整ってから去りたい。誰かに強制されるのではなくてね。そのためには、選手として進化し続ける必要がある。得意な分野で優れているのは当然だけれど、誰だって成長できる。古い諺に『老犬に新しい芸は教えられない』というのがあったと思うけど、実際はどうじゃないんだよ。年老いた僕が新しいことを学ぼうとしているのだからね」
今シーズンのブルズのロスターを見る限り、3ポイントシューターと呼べるのはニコラ・ミロティッチくらいのもの。ウェイドが新たな技術をモノにできれば、チームの弱点もカバーでき、まさに一石二鳥。キャリア14年目のシーズンを迎えるウェイドへの期待は高まるばかりだ。
若返りを図ったブルズにおいてウェイドには、若手の良き指南役としての期待も大きい。