ケイド・カニングハム

チームは開幕からの連敗をストップ

今年のドラフト1位ルーキー、ピストンズのケイド・カニングハムがマジック戦でデビューを果たした。

5本放った3ポイントシュートはすべて外れ、フィールドゴールは8本中1本のみの成功で2得点とタッチに苦しんだ。スコア面では苦しんだカニングハムだが、7リバウンド2アシスト1ブロックを記録し、オールラウンダーとしての片鱗を見せた。また、ルーズボールに飛び込むハッスルプレーを見せるなど、チームの士気を高めたカニングハム効果もあり、ピストンズは110-103で勝利して開幕からの連敗を4で止め、今シーズン初勝利を挙げた。

カニングハムはトレーニングキャンプが始まってすぐに足首を捻挫し、プレシーズンの4試合すべてを欠場したため、試合勘が戻っておらず、ケガ明けとあってカニングハムはプレーに不安を抱えていた。そのため、ケガの影響がなかったことが一番の収穫だとカニングハムは言う。

「オフボールでプレーメークもできたし、リバウンドも取れた。硬いディフェンスもできたし、良かったと思う。この結果を想像できなかったとは言わない。頭の中で考えていたことと、実際にプレーするのでは違ってくる。心の準備に時間をかけたけど、プレーできることに過剰に興奮してしまった」

「足首がしっかり動くのか、守れるのかなど、すべてのプレーに支障がないことを証明したかったんだ。もう不安は消えた。これで自由にプレーできるよ」

この2得点は、2013年にキャバリアーズが1位指名したアンソニー・ベネットに並び、ドラフト1位選手のデビュー戦での得点で歴代最少タイとなった。そのことに注目が集まるが、カニングハムはノイズを遮断し、独自の考えを貫いている。

「すべてに耳を傾ける必要はない。僕がそれに耳を傾けて、本当に自分の心に響くかどうかが重要なんだ。チームが僕に何を期待しているのかを知っているし、僕も自分が何をできるかを知っている。僕にとって重要なのはそれだけ。周りは好きなことを言うだろうけど、それをすべて聞く必要はない」

カニングハムが復帰し、役者が揃ったピストンズ。ディフェンスを弱点とする選手がいない長所を生かし、過去にリーグを制した鉄壁のディフェンスチームとなれるか。本格的な再建がいよいよ始まる。