個々がタフなディフェンスを見せ、チームとしても噛み合う快勝
3×3女子日本代表は今日の第2戦をルーマニアと戦った。
初戦のROC(ロシア)戦をKO負けで落とした日本は試合開始から気合い十分。篠崎澪が相手の最初の攻めを鋭い寄せからのスティールで止めると、ディフェンス2人を引き付けて馬瓜ステファニーの得点をアシスト。篠崎が粘り強い守りで相手のオフェンスファウルを誘い、山本麻衣が高さのミスマッチを狙われてもしつこく寄せてタフショットを強いるなど、ルーマニアにチャンスを作らせない。一方で日本は西岡里紗と馬瓜がミドルジャンパーを沈め、馬瓜から篠崎の合わせも決まり、山本の2ポイントシュートも飛び出して8-1と試合序盤を圧倒した。
開始5分で13-2。点差が離れているだけでなくルーマニアはチームファウルが6に達し、強く当たりに行けなくなる。日本は焦らず、かといってプレー強度を落とすでもなく試合をコントロールし続けた。
足を使ったディフェンスを継続し、リバウンドで奮闘し、フリースローで得点を積み上げる日本は、最後まで危なげない展開のまま20-8で大会初勝利を飾った。
2ポイントシュートが7本中2本成功といまだに決まっていないのは気掛かりだが、ROC戦の立ち上がりに見らせた固さと消極的な姿勢はなく、初戦の負けから見事にカムバックした。9得点の馬瓜がオフェンスを引っ張ったが、ディフェンスでまずは個で踏ん張り、相手がパスを回した時も見事なローテーションでチャンスを作らせなかったことが最大の勝因となった。
3×3女子日本代表は明日にモンゴルとフランス、明後日に中国とイタリア、そして27日にアメリカと対戦し、予選ラウンドを突破すれば27日のうちに準決勝、決勝までを戦う。