セブンティシクサーズがベン・シモンズのトレード交渉を開始、シュート力に課題を抱えるオールスターの行き先は?

セブンティシクサーズがベン・シモンズのトレード交渉を開始、シュート力に課題を抱えるオールスターの行き先は?

2021/07/14 08:11
ベン・シモンズ

プレーオフではフリースロー73本中成功わずか25本と大ブレーキ

『The Athletic』は、セブンティシクサーズがベン・シモンズのトレード交渉をスタートさせたと報じている。

シクサーズは49勝23敗と東カンファレンス首位でレギュラーシーズンを終えた。プレーオフではファーストラウンドでウィザーズ相手に危なげなく勝利したが、ホークスとの『GAME7』までもつれる戦いに敗れ、カンファレンスセミファイナル敗退となった。

本来なら『勝つ時も負ける時もチーム』なのだが、実際に悔しい負けを喫すると感情が先に出る。今回、戦犯とされたのはベン・シモンズだった。ホークスとのシリーズでは平均9.9得点、勝負のGAME7では5得点と不発。もともとシュートが苦手なシモンズは、フリースローの確率の悪さを狙われるハック戦術の餌食となってリズムを崩し、最後にはシュートを打つ積極性を失ってしまった。GAME7はホームでの試合だったが、最後はファンから「Trade Ben Simmons」のチャントまで起きた。

ジョエル・エンビードとシモンズを両エースに置く体制は限界を迎えたのかもしれない。エンビードは2シーズン連続でケガを抱えながらもMVP級のパフォーマンスを見せ、チームを引っ張っている。一方でシモンズはシュート力の課題が改善しない。3ポイントシュート成功率は30%。それ以上にレギュラーシーズンを通じて10本、ポストシーズンの12試合で1本しか打っておらず、相手ディフェンスもミドルレンジより遠いシモンズのシュートは全く警戒していないのだが、フリーでも打つだけの自信が持てない。フリースロー成功率は60%前後のまま。ただし3ポイントシュートとは違い、ハック戦術をやられたら「打たない」という選択肢は取れない。プレーオフでは73本ものフリースローを得て決まったのは25本。成功率は34%しかなかった。

シモンズはホークスに敗れた後の会見で「プレーを磨いてレベルアップする。もっと練習して、気持ちと身体を整える」と語り、オーストラリア代表の招集を断った。移籍については「僕はフィラデルフィアもこの球団も大好きだ。チームに残りたい」と心情を明かしている。

シモンズは独特な選手で、このシュートの確率の悪さは今に始まったことではない。それでも彼がオールスター選手なのは、サイズとフィジカルを生かしたディフェンス力、ドライブからクリエイトする能力があるからだ。プレーオフでは徹底的に突かれた弱点ばかりが目立ったが、長所もまた突出している。『オールラウンド』とはほど遠い彼の評価は、今回の件がなくとも意見が分かれるところだ。

『The Athletic』によれば、ダリル・モーリーGMはオールスター選手とのトレードを求めている。ただ、これに応じるチームが出てくるかどうか。シモンズの短所ではなく長所に注目し、将来的な成長も見込んで獲得を望むチームは出てくるだろう。それでも交渉の常として、オールスター選手ではなく、もっと『お手軽な』条件でトレードをまとめようとするはずだ。

トレード交渉を始めたことをメディアにリークしたことで、シクサーズは後には引けなくなった。ここからがモーリーGMの腕の見せどころ。弱点を露呈して『プレーオフで勝てない選手』と評価された選手を、彼はどうトレードするのだろうか。

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