男子日本代表

アフリカ勢らしいバネのある身体能力に大苦戦、ミスも重なり66-104で敗戦

U19ワールドカップは準決勝まで進んだが、日本代表はここまで5戦全敗で順位決定戦に回っている。今日の相手はマリ代表。グループリーグでアメリカ、オーストラリア、トルコの『死のグループ』に入って全敗、決勝トーナメント1回戦でもフランスに敗れたが、アフリカ人らしいサイズと身体能力だけでなく、チームとしても統率が取れていた。

そのマリに対し、日本は立ち上がりから身体能力で圧倒される。特にオマール・バッロは208cmの重量級センターで、彼の威圧感に押されてペイントエリアへと仕掛けられない。山﨑一渉がスピンムーブで相手の逆を取ってイージーレイアップに持ち込んだはずが、長い腕を伸ばすショットブロックに叩き落された。長い腕を伸ばされドライブを止められ、上を通そうとするパスも引っ掛けられてターンオーバーを連発。山﨑のファストブレイクが後ろから追い付かれてボールを奪われるなど、トランジションに持ち込んでも簡単には得点を奪えなかった。

ディフェンスから良いリズムを作ったマリは、個人能力で強引に攻めるのではなくチームで速い攻めを作り出す。日本は序盤こそ粘り強く対応したものの、ゴール下に飛び込む選手への合わせのパスが連続で決まるようになると、失点のペースが一気に上がった。第2クォーター終盤、ゴール下にとにかく人をかけて分厚く守ることで相手の攻撃を食い止め、トランジションに持ち込むことで多少押し返したものの、24-45と大量ビハインドで前半を終えた。マリの2点シュート成功率は75%。3ポイントシュートに当たりは来なかったが、とにかくインサイドで押しまくられた上、13ターンオーバーとミスが目立った前半だった。

落ち着きを取り戻した後半はターンオーバーが減り、木林優や浅井英矢が落ち着いたプレーを、小川敦也や金近廉が攻守にハッスルして良いシーンが増えるが、それでも点差をキープするのが精一杯。マリはここでもう一度ディフェンスを引き締め、速攻へと転じることで再び日本を突き放す。第3クォーター残り1分には点差が30へと広がった。

第4クォーターには3連戦でプレータイムを制限していた岩下准平が出てスピードのメリハリを生み出し、チーム最年少の川島悠翔の連続得点から元田大陽の速攻と良いオフェンスも出るのだが、とにかく失点が止まらない。どちらも集中力が散漫になった第4クォーターは大味な打ち合いとなり、そこでマリが32-26と打ち勝つ。最終スコア66-104で日本は6連敗となった。

今日が大会最終日。ともに全敗の日本と韓国が『1勝』を懸けて対戦する。