ポール・ジョージ

「今日は自分がやらないといけなかった」

現地28日にフェニックスで行われたクリッパーズvsサンズの西カンファレンスファイナル第5戦は、ポール・ジョージがプレーオフでのキャリアハイとなる41得点を挙げる活躍を見せ、116-102でクリッパーズが勝利した。これでクリッパーズは、シリーズを2勝3敗としている。

1勝3敗で第5戦を迎えたクリッパーズは、カワイ・レナードとセンターのイビツァ・ズバッツが負傷欠場したものの、ジョージがチームの窮地を救う活躍を見せた。この試合では、6本中3本の3ポイントシュート成功を含むフィールドゴール20本中15本成功の41得点に加えて、13リバウンド6アシスト3スティールを記録して勝利の立役者となった。ベテランのマーカス・モリスも22得点、レジー・ジャクソンも23得点を挙げて勝利に貢献した。

試合後のインタビューで「これがウチの力だよ。ウチは全員で戦うんだ」とジョージは語った。過密日程が続き、疲れが溜まっている状態で見事なパフォーマンスを披露できた要因を聞かれると、「今シリーズではシュートが決まっていなかったし、どうにかしないといけなかった」と答えた。

「日程の問題はあるにしても、とにかく身体を休めて対応しないといけない。チームメートも、僕のことを気にかけてくれている。今日は自分がやらないといけなかった」

今シーズンからクリッパーズの指揮を執るタロン・ルーは、キャバリアーズを率いた2016年のNBAファイナルで、史上初となる1勝3敗からの大逆転優勝を果たしたヘッドコーチだ。逆境に強い指揮官について、ジョージはこう語った。「彼は僕たちに自由にやらせてくれる。余計なプレッシャーをかけることもないし、僕たちが直面している現実も分かっているから、それを言葉にするだけでいい。ウチは目の前の状況に集中してプレーできているし、結果を残せている」

2日後の現地30日には、ホームでの第6戦が待っている。ジョージは「これからの48時間は、身体を休めることに専念しないといけない」と話す。「コートでどういう結果になるかは分からないけど、勝つために全力を尽くして出た結果を受け入れるだけさ」

レナード不在の影響は大きいが、ファイナルに勝ち進むためには残り試合に勝つしかないクリッパーズにとって、ジョージの復調は心強い。第6戦でもチームを勝利に導けるかどうか注目だ。