ウォリアーズ

「これは現代のチームを象徴している」

昨日、ウォリアーズはティンバーウルブズと対戦した。西カンファレンスはウォリアーズ、グリズリーズ、スパーズの3チームが1ゲーム以内で8位から10位まで争っている。順位を一つでも上げたいウォリアーズにとって、西カンファレンス14位ウルブズには確実に勝利をつかみ取りたいところだった。しかし、結果は114-126で敗北。8位に浮上するチャンスを逃し、10位に後退した。

ステフィン・カリーが37得点、第2のスコアラーであるアンドリュー・ウィギンズも27得点と取るべき選手が得点した。ブロックで7-2、スティールで10-5と上回り、ターンオーバーも4本少なかった。しかし、リバウンドで34-57と大きく下回り、特にオフェンスリバウンドでは4-16と圧倒された。

バスケットボールはポゼッションゲームであり、攻撃回数が多ければ多いほど有利になる。結果的にこのリバウンドの差が勝敗を左右した。ウォリアーズを指揮するスティーブ・カーは「これは現代のチームを象徴している」と語り、敗因となったリバウンドについて言及した。

「現代のNBAでは選手たちはボックスアウトをしない。映像で毎晩同じシーンを見ている。選手たちはウィークサイドから『リバウンドを取ればいい』と思っていて、これはNBAで蔓延している病気だ。問題は我々のように本当に小さなチームにとって、他のチームよりもその影響が大きいということなんだ」

エリック・パスクホールとジェームズ・ワイズマンらビッグマンを欠いたことで、ウォリアーズはいつも以上にスモールラインナップとなった。もちろん、リバウンドに関しては身長が大きいほうが有利だが、カーヘッドコーチはボックスアウトなど細かい技術の欠如を問題視するとともに、「時代が変わった」と言う。

「選手の技術レベルに高さには驚かされる。しかし、トランジションから簡単にレイアップを許すシーンを毎日のように見る。我々もそうですが、どのチームもそうだ。25年前にそんなことをしたら、コーチはその選手を二度と使わなかった。現在は細かい部分がないがしろにされていて、それは時代が違うということなんだろう」

カリーは3ポイントシュート全盛の現代バスケを作り上げた張本人だが、試合の根本的な考え方が昔と変わったかと問われると「分からない」と答えた。それでも、リバウンドが取れないことに関しては危機感を抱いている。

「全員が平均的にリバウンドを稼げるとは言わないけど、チームとしてどうすればいいかは分かっているはず。シーズン初期はこの点が大きな話題になったけど、僕たちはそれを少しずつ理解していった。そして今、再びスモールラインナップになったことで、その問題に再び直面している。(リバウンドが)34-57はおかしい。それを解決しなければならない」

そして、カーヘッドコーチは「大学や高校のボックスアウトと違う」と語り、必要とされるアクションを具体的に説明した。「NBAでは相手の位置を確認し、手や腕を相手の胸に当てて、他の選手にボールを追わせることが重要です。それはどんなポゼッションでも、どんなシュートでも関係なく、誰かに当てに行くという意識なのです」

ボックスアウトをせず、リバウンドが取れない現状に警鐘を鳴らしたカーヘッドコーチ。ボックスアウトは一朝一夕で身につく技術ではないが、意識してやり続けることが必要であり、それがウォリアーズの上昇に繋がる。