最大リードはともに9点と互角も、勝負どころを抑えた滋賀が勝利
滋賀レイクスターズがホームに三遠ネオフェニックスを迎えた第1戦。終盤まで拮抗したが第4クォーターにジョーダン・ハミルトンが5本の3ポイントシュートすべてを沈めた滋賀が、94-87で2021年初のホームでの勝利を挙げた。
三遠は序盤からフロアバランスが良く、ピックやハンドオフでズレを作っては鈴木達也や川嶋勇人が積極的にドライブを仕掛けていく。シュートが入らなくてもカイル・ハントとステヴァン・イェロヴァツがセカンドチャンスをモノにしていくことで、バックコート陣は攻めの姿勢を崩さずに良いリズムでオフェンスを展開した。
一方の滋賀は、リバウンド争いでは三遠の高さに苦戦したが、アンガス・ブラントが確率良くフックシュートを沈めると、狩俣昌也もディープスリーを次々と沈めていく。ジョーダン・ハミルトンとブラントのツーメンゲームに加え、負傷退場した前田怜緒に代わって入った野本大智の積極的なアタックや今川友哲の身体を張ったディフェンスにより、『オン3』起用の三遠と拮抗したゲームを展開した。
そして67-66と滋賀の1点リードで迎えた最終クォーターになると、前半は6得点に終わっていたハミルトンが爆発する。第3クォーターの中盤から身体を当てながらのアグレッシブなアタックで得点を重ねて調子を上げ、最終クォーターになると3ポイントシュートで得点を量産。3ポイントラインから離れていようが、少しでもディフェンスとの間が空けば迷わずシュートを放っていった。アウトサイドシュートだけでなく、太田敦也とのスピードのミスマッチを突いて、ペイントエリアからも得点を挙げてゲームを支配し、最終クォーターの開始5分間で3本の3ポイントシュートを含む12得点を挙げたハミルトンの活躍により滋賀が勝ちきった。この試合でハミルトンは3ポイントシュート8本中5本成功を含む34得点6リバウンド11アシストを記録し、ブラントが19得点、狩俣が14得点を挙げた。
ようやくホーム10連敗に終止符を打つことができ、試合後のコートインタビューで狩俣は「なかなかホームで勝てない中でも、たくさんの方が応援に駆けつけてくれてすごく力になりました。皆さんの声援に勝利という形で応えられて良かったです」とコメントした。
一方、三遠は敗れたものの、オフェンスリバウンドを12-6とし、セカンドチャンスポイントでも15-7と圧倒した。また、得点はハントが26得点、イェロヴァツが16点、サーディ・ラべナが14得点と外国籍選手に偏ったが、アシストでは鈴木が9本、川嶋が6本、寺園脩斗も3本とバックコート陣の活躍も目立つ試合となった。
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