カイリー・アービング

2003年4月13日以来となる東カンファレンス1位

現地3月31日、ネッツはロケッツと対戦し、120-108で勝利した。

この試合でネッツは立ち上がりに失敗し、開始約3分で6-24とロケッツに主導権を握られた。トランジションバスケからダニュエル・ハウス Jr.やケビン・ポーターJr.に簡単に3ポイントシュートを打たれてしまい、前半だけでロケッツに9本の3ポイントシュートを許した。カイリー・アービングとジェームズ・ハーデンを起点にロケッツを追いかけたネッツだが、最大18点のビハインドを埋めるのは簡単ではなく、57-68で前半を終えた。

しかし、後半になるとネッツの猛攻が始まる。前半は個のプレーが多かったが、後半になるとチームでのプレーが増え始め、アービングの連続得点やジョー・ハリスの3ポイントシュートなどで点差を縮めた。最終クォーターになっても1ポゼッションを追いかける展開が続き、前半は得点でチームを牽引していたアービングが、ニコラス・クラクストンとのアリウープやハリスの3ポイントシュートをお膳立てするなど、終盤になるとアシストでゲームを支配。そして、残り5分半で逆転に成功すると、その後も勢いを失わずに攻め続け120-108で勝利した。

この試合でアービングが31得点6リバウンドに加えシーズンハイの12アシストを記録し、ハリスが3ポイントシュート7本成功を含む28得点6リバウンド、ブレイク・グリフィンも11得点6リバウンド4アシスト2スティール1ブロックで勝利に貢献した。

また、ハーデンは右ハムストリングに痛みが見られたため、最終クォーターは出場せず、17得点8リバウンド6アシストで古巣との対戦を終えた。ネッツの指揮官スティーブ・ナッシュは試合後の会見で、ハーデンのケガについて「これから様子をしっかり確認するが、長くかかるものではないはずだ」とコメント。

アービングも「誰かがケガをするのは、いつだって心配だよ」とハーデンを気にかけつつ、「それでも仲間がプレーできないのなら、僕たちが『高いレベルでプレーする』という気持ちを持たなきゃいけない」とコメントした。

この試合で勝利したことにより、ネッツは東カンファレンスの1位に浮上した。ネッツがカンファレンス1位に立つのは、2003年4月13日以来のことだ。

それでもアービングは、結果よりもそこまでの過程が大事だと語った。「必ずしも僕たちがしてきたことのすべてが正しかったかどうかは分からない。それでも特別なものや唯一無二のものを作るためには、何が必要なのか。それを今回の過程を通じて学ぶことができたよ」