ヒート球団社長は「彼の決断を根気よく待ちたい」
来シーズンでキャリア16年目を迎えるドウェイン・ウェイドだが、その去就は未定のままだ。NBAプレーヤーとして現役を続けるのか、それとも国外へ活躍の場を求めるのか、はたまた現役を退くのか。記者の問いに対しウェイドは「いずれ、時が教えてくれる」とコメント。まだ結論を出せずにいるようだ。
2016年、ウェイドは13年間過ごしたヒートを離れ地元のブルズに移籍。だがチームメートとの対立やシーズン終盤のケガなど、思うような結果を残せなかった。昨シーズンはキャバリアーズに加入。盟友レブロン・ジェームズと再会しシックスマンとしての役割を担ったが、チームは機能せず、シーズン途中にヒートへ戻ることとなった。
マイアミに戻ったウェイドは21試合に出場し、平均12得点を記録。全盛期のような得点力はないものの、円熟味のあるプレーで若いチームを支え、プレーオフ進出に貢献した。
ヒートの球団社長を務めるパット・ライリーはそんなウェイドの力を信じ、チームに戻って来てほしいと話している。
「彼には競技者として、選手として最高のシーズンを過ごす気概を持って戻って来てもらいたい。『ドウェインは終わった』とか『ステップを失った』などと書かれている記事を見たが、私はまだまだチームに貢献できる選手だと見ている。我々は彼の決断を根気良く待ちたい」
ヒートがウェイドと再契約する場合、ミッドレベル例外条項での530万ドル、もしくは240万ドルのベテラン最低保障額が現実的なオプションとなる。また中国リーグの新疆フライングタイガースが3年2500万ドルのオファーを出したとも言われている。
『ESPN』によれば、現役を続けるかどうかの決断には家族の存在が多くを占めているという。全盛期のような爆発的な得点力はないが、現在もNBAで2桁得点を挙げるだけの力はあり、若手の指南役にもなれるウェイドはどこへ行っても重宝されるだろう。
15年でその輝かしいキャリアの幕を閉じるのか、それとも海外でのプレーも視野に入れた上で現役を続行するのか。ウェイドの決断をしばし待ちたい。