NBAオールスターはチーム・レブロンの『総合力』とチーム・デュラントの『得点力』の激突に、注目すべきポイントは?

NBAオールスターはチーム・レブロンの『総合力』とチーム・デュラントの『得点力』の激突に、注目すべきポイントは?

2021/03/07 17:40
レブロン・ジェームズ

最も注目すべきは、レブロンとカリーの初ケミストリー

チーム・レブロンとチーム・デュラントの対戦となるNBAオールスターは、両キャプテンによるドラフトで面白い組み合わせのチームができました。タフなスケジュールの中で行われるオールスターのため、各選手が無理を避けて本気度の低い試合になる可能性もありますが、特にチーム・レブロンのメンバー構成を考えると、本気でぶつかり合った時に生まれるケミストリーには期待したくなります。

一番の注目は初めて同じチームでプレーするレブロン・ジェームスとステフィン・カリーの組み合わせです。レブロンがレイカーズに移籍した年からオールスターがドラフト制になったこともあって、なかなか実現しなかった組み合わせですが、ポイントガードながらオフボールで動き回ってフリーになるのが上手いカリーと、フォワードながらオフェンスではポイントガードとしてチームメートにパスを供給するのを好むレブロンは、最高のコンビプレーを見せてくれるのではないでしょうか。

攻守でポジションを入れ替えるような形になる2人は、まずは自らがスクリーナーになりながら一瞬のフリーを作り出すカリーの動きを見逃さずにレブロンがパスを出し、このパスが通らなくてもレブロンのドライブに合わせて3ポイントシュートを狙うカリーという形も期待できます。また、レブロンのディフェンスリバウンドからワンパスでのトランジションでカリーの3ポイントシュートも考えられ、お互いの長所を今までにない形で引き出すことが期待されます。

また、チーム・レブロンにはルカ・ドンチッチとニコラ・ヨキッチもスターターに名を連ねており、誰がリバウンドを取っても魔法のようなパスが出てくることでしょう。総合力の高い選手が集まったのは、キャプテンであるレブロンの好み。チーム・レブロンの12人は今シーズン合計30回のトリプル・ダブルを記録しており、チーム・デュラントの10回(ジェームス・ハーデンが8回)を大きく上回っています。アシスト数の合計では15本の差があり、チーム・レブロンは鮮やかなパスゲームが見どころになりそうです。

一方でチーム・デュラントは、キャプテンのケビン・デュラントが出場しないものの、デュラントと同じく得点力の高い選手が選ばれました。平均得点の合計はチーム・レブロンの285得点に対して、310得点と大きく上回っており、ドラフト後にデビン・ブッカーの代役として選ばれたマイク・コンリーを除けば、全員が平均23得点以上を記録するスコアラーで構成されています。

一つのチームと考えればバランスの悪い構成なのですが、そこはオールスターだけにそれぞれの個人技で押し切ってしまう可能性もあり、むしろそれこそがオールスターの華なのかもしれません。得点王のブラッドリー・ビールが縦横無尽に得点を取りにいけば、ジョエル・エンビードがインサイドで強力に押し込むなど、多彩な得点パターンがある上に、12人の平均3ポイントシュート成功率が40%と高確率のため、本気度が低くなる、つまりディフェンスが緩くなれば次々にシュートを決めてくるでしょう。

その点で注目したいのは、チーム・レブロンがどこまで真剣にディフェンスをしてくるか。ヤニス・アデトクンポとルディ・ゴベアと2人の最優秀守備選手を擁して強烈なリムプロテクトがあるだけでなく、クリス・ポール、ベン・シモンズ、ポール・ジョージ、ジェイレン・ブラウンと優れたディフェンダーが並んでいます。得点力よりもディフェンス力に特徴がある選手を次々と指名したということは、レブロンはディフェンスにもエネルギーを注ぐチームを目指しているのかもしれません。

20歳のザイオン・ウイリアムソンが初選出された一方で、代役の代役ではあるものの33歳のコンリーも初めてオールスターに選ばれました。長らく『オールスター級の選手』と呼ばれながらこの舞台とは無縁でしたが、ウエストの常連ポイントガードがイーストに移籍し、さらにジャズが首位を走ることもあって、ついにこの舞台に立つことになりました。スコアラーばかりのチーム・デュラントには連携に問題があるかもしれませんが、最後に加わったコンリーが見事なプレーでチームを操る、というストーリーにも期待したいところです。

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