「コート内外でやってきたことを認めてもらえたらうれしい」
今シーズン開幕後にロケッツからネッツに移籍したジェームズ・ハーデンは、コートに立てば目の前の試合に勝つことだけに集中する。それは古巣との対戦でも変わらず、現地3月3日にロケッツの本拠地トヨタ・センターで行われた一戦でも、29得点10リバウンド14アシストのトリプル・ダブルを記録して、ネッツを132-114での勝利に導いた。
ネッツは第2クォーターにフィールドゴール17本中13本を成功させてリードを13点(67-54)に広げて前半を折り返すと、後半にはチームの成長をパフォーマンスで示した。
第3クォーター残り7分30秒までにネッツはリードを23点にまで広げたが、ロケッツの反撃を受け10点差にまで詰められた。しかしネッツは、カイリー・アービングとランドリー・シャメットが要所で3ポイントシュートを決めて試合をコントロールする。第4クォーターにもロケッツに10-0のランを許して105-97と8点差にまで縮められたものの、ハーデンの連続3ポイントシュートやニコラ・クラクストンのレイアップシュートで再びリードを16点にまで広げ、粘るロケッツにトドメを刺した。
試合前日にはロケッツのオーナーから「彼の背番号を永久欠番にする」と功績を称えられ、来場したロケッツファンからも拍手と歓声で歓迎されたハーデンは、試合終了後のコートインタビューで「複雑な気持ち」と本音を漏らした。それでも「永久欠番の話を出してくれたオーナーに感謝しているし、僕がコート内外でやってきたことを認めてもらえたらうれしい。ヒューストンのみんなからの愛情に感謝している」と語った。
「ヒューストンのために有益なことができたと思いたい。ロケッツ時代に優勝はかなわなかったけど、この街に興奮と喜びをもたらせることができたと思っているし、ファンのみんなのためにコート内外でやれることをやった」