愛する家族を亡くした悲しみを知る2人
現地2月23日に行われたティンバーウルブズvsバックスの試合後、バックスのヤニス・アデトクンボがカール・アンソニー・タウンズに近づき、言葉をかけた。
このやりとりについて、試合後の会見で聞かれたアデトクンボは、新型コロナウイルスで最愛の母親を亡くしたタウンズに言葉をかけたかったと語った。「4年前に父を亡くした時、僕も今の彼のような状況だった。数カ月前にも彼と少しだけ話す機会があったけど、会うのは久しぶりだった。彼とは話がしたかったんだ。彼のお母さんに敬意を表したかったし、お悔やみを伝えたかった。愛する存在を失った時の辛さはよく分かる。それでも仕事をしないといけない。これは本当に辛いことだから」
アデトクンボの父は、2017年の9月に急死した。辛い時期を乗り越えた彼は、その後もバスケットボール選手として成長し、2018-19シーズンから2シーズン続けてシーズンMVPに輝いた。
同じような境遇を乗り越えたアデトクンボの言葉に、タウンズも感謝を語っている。「ヤニスは僕の友人だ。彼に感謝している。彼の人間性に関しては、あまり伝えられていない。彼は自分でそういう話をしないだろうから、代わりに僕が言わせてもらう。僕にとって辛い時期に連絡をくれた彼に感謝している。真の友情を育めたと思っているくらいだよ。彼が僕や自分の家族のことを気にかけてくれて、本当に感謝している」
NBA選手は、所属チームに関係なく、お互いのことを『ファミリー』と形容することが多い。アデトクンボは、家族の死と向き合うタウンズの気持ちを理解し、サポートしている。