デュラントがゲームハイの27得点、全員得点で快勝
リオ五輪男子バスケットボールの決勝トーナメントがスタートした。
金メダルの大本命であるアメリカ代表は、予選グループでは薄氷の勝利の連続。5戦全勝と結果は出したものの、その内容は安心できるものではなかった。しかし、負けたら終わりのノックアウトラウンドに入ったことで、選手たちは本来あるべき集中力を取り戻し、世界ランキング4位のアルゼンチン代表を圧倒。105-78で大勝した。
立ち上がりを苦手とするスロースターターぶりは相変わらずで、試合開始当初はターンオーバーを連発してシュート精度も上がらない。この隙を突かれ、ファクンド・カンパッソが得意のスティールから速攻を展開。さらにはアンドレス・ノシオーニに3ポイントシュートを沈められ、9-19と2桁のビハインドを背負う。
だが、立て直しは早かった。途中出場のポール・ジョージがスティールからダンクを決めて反撃開始。デュラントが3ポイントシュートを決め、25-21とリードして第1クォーターを終えた。
守備にもリズムが出てきて、アグレッシブなディフェンスからターンオーバーを誘発。ジミー・バトラー、デマーカス・カズンズの連続バスケット・カウントでリードを広げ、56-40で前半を折り返した。
後半に入るとデュラントを筆頭に3ポイント攻勢で点差を広げる。誰が出ても守備力は落ちず、バランス良くボールをシェアし得点を重ねた。
アルゼンチンはジノビリとルイス・スコラの3ポイントシュートなどで食らい付いていくのがやっと。アメリカの堅守によりシュート精度を上げられず、反撃の糸口を見付けられなかった。
常に20点以上の点差をキープしながらゲームをコントロールしたアメリカ代表がそのまま100点ゲームで快勝。デュラントが7本の3ポイントシュートを含む両チームトップの27得点。ジョージが17得点、カズンズが15得点と続き全員得点を記録した。
試合運びについても立ち上がりに改善の余地はあるが、タイトなディフェンスが戻り、6ブロックと8スティール、アルゼンチンのターンオーバーは16を記録させた。
準決勝は金メダル獲得の一番の障壁となるであろうスペインとの対戦だ。