報徳学園

「シュートとかもっと決めれるところがあったので、そこは悔しさが残ります」

ウインターカップ5日目。報徳学園はベスト4を懸けて東山と対戦するも74-92で敗れ、3年連続でベスト8敗退となった。

序盤は東山の大黒柱、ムトンボ・ジャン・ピエールをファウルトラブルに追い込むことで報徳学園が優位に立ち、一時は12点のリードを奪った。しかし、その後に東山の猛攻を浴び、最終クォーターの冒頭で逆転を許すと、その後はズルズルと点差を離された。

「ジャンピがいない間に12点ぐらい開いたんですが、そこで20点ぐらいまで差を開けて、もっと余裕を持ちたかったです。そこで向こうの米須(玲音)くんやいろいろな人に粘りを見せられて詰められました」と、丸山賢人が振り返った。

丸山が言うように、報徳学園は東山がファウルトラブルで苦しむ時間帯に、一気に試合をモノにすることができなかった。それでも丸山はその後も積極的にリングにアタックし、前が空けばすかさず3ポイントシュートを放って18得点7リバウンド2アシスト1スティールを記録。1年生の頃から主力としてチームを引っ張ってきた丸山は、この試合でも最後までプレーで仲間を引っ張り続けた。

「相手が僕には厳しくついてきたので無理して打つのではなく、しっかりフリーでもらった時にシュートを入れるようにしました。あとは、中で(コンゴロー)デイビッドとのピックでインサイドで点を決めていこうと思って、果敢にピック&ロールで攻めることを意識しました」

報徳学園

「3年生で最後なので、全員で必死に出し切りました」

今大会での報徳学園は1回戦で八戸工業大学第一を102-57で下したが、2回戦は桐光学園が棄権したため不戦勝となった。そのため、大会期間中に中2日が空き、変則的なスケジュールとなっていた。その影響もあってか、12月26日の東海大学付属諏訪との3回戦では100-92で勝利したものの、「足が動かなくて、報徳らしいバスケットがあまりできませんでした」と丸山は言う。

「でも、そこで昨日はちゃんと反省したので、今日はウインターで一番良い試合ができたと思います。だけど、やっぱり向こうのシュート力とかがちょっと上手で、最後逃げ切るところで逃げ切れませんでした」

全体的には報徳学園のペースで試合が進んでいる時間帯の方が長く、『チャンスを逃した』形での敗退だから、悔しさが多く残ったに違いない。丸山も「シュートとかもっと決めれるところがあったので、そこは悔しさが残ります」と言うも、最後は「3年生で最後なので、全員で必死に出し切りました」と言い、高校バスケを締めくくった。