ベン・シモンズ

指揮官による心のケア

ロケッツにトレードを求めていると報じられているジェームズ・ハーデンの行き先にセブンティシクサーズが浮上し、そのトレード要員にベン・シモンズが含まれるとまで言われ始めた。

シクサーズの球団運営部門代表のダリル・モーリーは報道の内容を否定したが、NBAのビジネスは日々状況が変わるため、この発言を額面通りに受け止めることはできない。ただ、トレード要員に挙げられた選手からすれば、自分がいつ放出されても不思議ではない状況に精神的な苦痛を感じることもあるだろう。シクサーズを率いるドック・リバースは、モーリーと同様に噂を否定し、シモンズと対話したことを明かした。

「今回の噂の出どころは我々ではない」と語ったリバースは「昨晩ベンとも電話で話をした。その内容について言うつもりはない。残念なことだが、これもこのビジネスの一環で、仕方がない」と、続けた。

リバースは、噂の類が若い選手に与える影響について聞かれると「それは選手次第」と答えた。「ベンはまだ若い。それを実感することもある。気にしなくてもいいことは、これからも出てくる。そういう時、私は選手に連絡して、状態を確認するようにしている。彼との会話に関しては、とても良い感触を得られた。切り替えて前を向ける」

もしジョエル・エンビードとの連携が滞り、戦績にも影響が見られれば、シクサーズが大きな決断を下す可能性はあるとはいえ、リバースの心遣いによりチームは一枚岩となって今シーズンに臨む。