『トラブルメーカー』というレッテルを払拭し完全復活
昨年の夏、ドワイト・ハワードは7年ぶりにレイカーズ復帰を果たし、見事にキャリア初優勝を成し遂げた。
過去の言動から『トラブルメーカー』というレッテルを貼られていたハワードがレイカーズと結んだ当初の契約は無保証だったが、のちにシーズン終了まで保証された契約を勝ち取った。指揮官フランク・ボーゲルの方針に従えなければ即契約解除という現実を突きつけられたところから、彼の『レイカーズ第二章』は始まった。
キャリア初のセカンドユニットという役割を受け入れた彼は、文字通り裸一貫から再スタート。大人になったハワードは確かな実力に勤勉な姿勢を備えた選手へと生まれ変わり、昨シーズン開幕からローテーションに欠かせない選手として、そしてベンチのムードメーカーとしてレイカーズに貢献した。プレーオフでも守備の要として大活躍し、特にナゲッツとのカンファレンスファイナルでは、オールスターセンターのニコラ・ヨキッチを完封して称賛された。
このオフにフリーエージェントになったハワードは、レイカーズとの再契約を希望していたが契約はまとまらず、彼は自分を必要としてくれたセブンティシクサーズへの移籍を決めた。
シクサーズとの契約が正式発表された後、ハワードはレイカーズに対する感謝の気持ちを綴り、それをソーシャルメディアに投稿した。「ありがとう、LA」という書き出しのメッセージで、ハワードはオーナーなどの経営陣、ロブ・ペリンカGM、チームメート、ファンへの感謝の気持ちを表現している。
「バス・ファミリー、ランビス・ファミリー、ペリンカ氏、球団のみんなに感謝している。それからレイカーネーション、みんなのことも愛しているよ。シーズンを通じて声援を送ってくれて、本当にありがとう。昨シーズンはいろいろな感情が込み上げることも多かった。それでも、みんなが僕たちを支えてくれた」
「そして兄弟のような存在のチームメートへ。僕たちは一丸となって多くの困難を乗り越え、優勝した。素晴らしい思い出を共有できたことに感謝しているよ。この経験は生涯忘れない。僕たちは、これからもチャンプのままだ。誰も僕たちから王者の称号を剥奪することなどできない」