ラプターズを初優勝に導いたレナード&イバカのコンビが復活
サージ・イバカがクリッパーズとの2年契約に合意したと『ESPN』が報じた。
昨シーズンにシックスマン賞を受賞したモントレズ・ハレルがレイカーズに移籍し、ローテーションメンバーとして活躍していたジャマイカル・グリーンがナゲッツに移籍するなど、クリッパーズはライバルチームに主力選手を奪われた。それだけに、インサイド陣が手薄になったチームにとってイバカを獲得したことは起死回生の一手となった。
ラプターズに在籍した昨シーズンのイバカは55試合に出場し、キャリアハイとなる平均15.4得点を挙げ、8.2リバウンド、1.4アシストを記録。ミドルレンジのシュートの成功率も高く、3ポイントシュート成功率も38.5%と高確率で、現代バスケットで重宝される『ストレッチ5』プレーヤーの代表格だ。昨シーズンは平均0.8ブロックと初めて1.0ブロックを下回ったが、キャリア平均で2.1ブロックを記録するなどリムプロテクターとしての価値も高い。
また、主に先発を担ってきたイバカだが、直近の2年間ではベンチ起用も多くなり、昨シーズンのプレーオフでは11試合すべてがベンチスタートとなった。クリッパーズでの起用法は明らかになっていないが、特にハレルが移籍したことによってベンチプレーヤーの得点力低下が危惧される中、どんな起用法でも安定したスタッツを残し続けるイバカの存在は心強い。
2018-19シーズンにはカワイ・レナードとともにラプターズの初優勝に大きく貢献した。昨シーズンのプレーオフで3勝1敗からナゲッツに逆転負けを食らったチームにとって、NBAを制したイバカの経験値もプラスに働くはずだ。
レナードとポール・ジョージを中心としたチーム構成になることは間違いないが、攻守両面で違いを出せるイバカは2人の負担を大きく軽減し、『第3の男』となる可能性も十分に考えられる。