ウォリアーズ

「我々が考える即戦力とは、プレーオフで勝たせてくれる選手のこと」

ちょうど1週間後の現地11月18日に開催されるNBAドラフトでは、全体2位指名権を保持するウォリアーズの動きに注目が集まっている。

指名権と交換で即戦力を獲得するのか、もしくはチームの将来を考えて有望な若手を指名するのか、今後1週間で方針を固める必要がある。GMのボブ・マイヤーズは、現地11日にメディアとの会見に臨み、ドラフトに向けた戦略について言及した。

マイヤーズは「(今年のドラフトには)ティム・ダンカンのように大学4年生で、加入後即優勝、もしくは今後20年優勝に貢献してくれるような選手はいない。もし即優勝に貢献できるような選手がいないのなら、先々を見据えて動く必要がある」とコメントした。

さらにマイヤーズは「仮に即戦力がいて、レギュラーシーズンで4勝するのに貢献してくれたとして、何の意味があるのだろう?」と続ける。「我々が考える即戦力とは、プレーオフで勝たせてくれる選手のこと。そんなルーキーがいるだろうか?」

この発言だけでは、ウォリアーズが指名権をトレードするのか、それとも行使するかは分からない。実際にトレードに関する問い合わせは球団に届いているようで、マイヤーズは「ここ数週間、数日は色々とあった。ただ、具体的な条件に関する話は出ていない」と話している。

現時点ではステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズが来シーズンの軸になる。黄金期形成に貢献したカリー、トンプソン、グリーンの全盛期にも限りがあるため、ウォリアーズが競争の激しい西カンファレンスを制して優勝を狙うには補強が必要だ。

2020-21シーズンは、サラリーキャップが1億914万ドル(約115億円)、タックスレベルが1億3262万7000ドル(約139億円)になることが発表されている。やりくり上手なマイヤーズが全体2位指名権をどう使うのか、今後1週間の動きから目が離せない。