ドラフト全体1位指名候補ディアンドレ・エイトンはオールラウンド型のビッグマン

2018/06/17
NBA&海外
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写真=Getty Images

ケガに強く、うまくて走れる、三拍子揃った逸材

6月21日に開催されるNBAドラフトで全体1位指名が有力視されている選手には、アリゾナ大学出身のディアンドレ・エイトンが挙げられている。

216cm113kgという体格に恵まれたエイトンだが、いわゆる伝統的なビッグマンではない。アリゾナ大学での1年間で平均20.1得点、11.6リバウンドを記録したフィジカルは強力ながら、現代のNBAに欠かせない機動力も兼ね揃えている。また、あらゆる部分において器用で、ポストでボールを保持していても周囲のチームメートを見つけられるほど視野も広く、学習能力も高い。現役選手で近い選手を挙げるなら、ペリカンズのアンソニー・デイビスとセルティックスのアル・ホーフォードを足して2で割ったタイプと言える。

学習能力の高さは、大学時代のチームメート、ロール・アトキンズがメディアに語ったエピソードを知れば一目瞭然だ。

昨シーズン序盤にバハマで行なわれた試合前のことだった。スティールを狙う相手ディフェンダーに苦しめられ、得点を決められずフラストレーションを溜めていたエイトンに、アトキンズはスピンムーブを取り入れることを薦めた。エイトンは聞く耳を持っていたのだが、スピンムーブをやったことがなかった。そこで、アトキンズは試合前にコートサイドでフットワークを実際にやって見せたところ、エイトンはその試合で簡単にスピンムーブを自分のものにしてしまったというのだ。

まだ19歳で完成された選手ではないが、ケガに強い健康な肉体も大きな武器と言える。その身体の強さから、2004年のドラフト全体1位指名選手だったドワイト・ハワードに似ているという意見もある。ハワードは良くも悪くも陽気な性格がクローズアップされることが多いものの、エイトンは学ぶ姿勢に溢れ、競争心も強い。勝負どころでも積極的にボールを要求し、クラッチプレーヤーとしての資質も持ち合わせている。吸収力も高いため、プロ入り後に直面する課題にも対応できるはずだ。

ディフェンスのポジショニングが課題に挙げられてはいるが、今年の3月に行なわれたニューヨーク州立大学バッファロー校との試合では、38分出場しながらファウルは0回。それでいて8本のディフェンシブリバウンドを含むゲームハイの13リバウンドを記録したのだから、守備への意識は高いことが分かる。ちなみに、昨シーズンの平均ファウル数はわずか2.3回だった。

なんでもこなせる上に、頭も良いとなれば、全体1位指名候補に挙げられて当然だ。本人は全体1位指名権を持つサンズから指名されることを確信し、同チーム以外のワークアウトに参加する予定はないと断言しているほど。

果たしてエイトンの名前は、6月21日に開催されるNBAドラフトで誰よりも先に呼ばれるのだろうか。たとえ1位指名されなくとも、次世代ビッグマンを代表する逸材が、来シーズンNBA選手としてコートに立つことは間違いない。