「まだまだやるべきことはたくさんある」
NBA2019-20シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーはグリズリーズのジャ・モラントが受賞した。
モラントは2019年のドラフト1巡目全体2位指名でグリズリーズに入団。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの選考対象となるシーズン中断期間までは59試合に出場し平均17.6得点、3.5リバウンド、6.9アシストを記録。またルーキーの中で最多となる11回のダブル・ダブルを記録し、ルーキーでは唯一トリプル・ダブルを達成した。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーの受賞発表後にモラントは『Inside The NBA』で「すごく光栄だよ」と喜びを語った。「僕は毎日毎日、たくさんの仕事をした。この旅は険しいものだったけど、最終的にはすべて報われた。まだまだやるべきことはたくさんあるけど、この賞は今、落ち込んでいる子供たちにも希望を与えてくれる」
ルーキー・オブ・ザ・イヤーは100名のスポーツ記者や放送関係者による投票で決まり、モラントは99もの1位票を獲得した。しかし100の内1票はペリカンズのザイオン・ウイリアムソンに投票されていた。
その1票についてモラントは「僕はザイオンと投票した人に感謝したい」と言う。「僕は試合でもっと多くのことをして、チームが勝つためにできることを何でもできるようになりたい。今回の投票で僕をさらにやる気にさせてくれた彼らに感謝したいね。ザイオンに投票した人が分かったら僕に教えてほしいぐらいだ」
開幕前は下位に沈むと予想されたグリズリーズだったが、モラントの活躍により西カンファレンスでプレーオフ圏内の8位につけ、ルーキーながらエースとしてチームに貢献した。 惜しくもプレーインでトレイルブレイザーズに敗れプレーオフ進出はできなかったが、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得し有終の美を飾ってNBA1年目を終えた。エースとしてグリズリーズを引っ張るモラントの2年目の活躍にも注目したい。